女性管理職として仕事をしてきて18年。
その「悩み」と「求められるもの」について、私の経験を元にまとめを考えてみました。
それぞれの項目にそって詳しく書いていきます。
今回は「女性管理職のメリットとは?」についてです。
女性管理職ならではのメリット
女性ならではの特性を活かしてのメリットは何だろう?
ポイントを4つを挙げました。
- 女性に寄り添いやすい
- 細やかな気遣いが得意である
- 女性ならではの「生活者としての視点」が活かせる
- 物事を溜めない
さらに、具体例とともにお伝えします。
女性に寄り添いやすい
相談する人(部下さん)にとって、相談先(上司)が女性だと話しやすい、という利点もあるようです。
とくに女性の場合、家庭や健康問題、出産や育児について…といったプライベートな点での相談もあり、女性どおしだから、寄り添いやすいのかもしれません。
私はこうした相談の際は、必ず自分の経験を交えてアドバイスするようにしています。
例えば、
「子育ては20年スパンで考えるべし」
子どもが幼少のときに、育児と仕事の両立に悩む"第一の壁"がまず訪れるもの。
「いやいや。目の前の数年じゃなくってね。子育ては20年スパンで考えなくっちゃ。私も子どもが25歳くらいになって、ようやく子育て卒業と思えたくらいだもの。だから、いま焦ったところで先は長いんだから。」
すると、
「そうだったんですねー。目の前の小さなことでクヨクヨしていても、仕方ありませんね」などと返ってくる。
説得力があると言われます。
細やかな気遣いが得意である
女性は男性に比べて「細やかな気遣いが得意である」と思います。
例えば、
- 会社の期始まりや年末年始などの節目に必ず「みんなおつかれさま、またこれからもよろしく」メールを出す
- 業績がよかったり、大きなプロジェクトを成し遂げたときに、必ず労をねぎらう
- 組織の再編や代表者の交代など大きな異動があった場合は「これまでどおりにこの事業は継続していくので、ご安心ください」と伝える
「自分の家族に対するのと同じように部下さんに愛情をもって接する」というのが、私の信念。
言い換えるならば、部下さんは全員、私の子どもみたいなものです。
すると、自然と気遣いも細やかになります。
女性ならではの、生活者としての視点が活かせる
私が従事している業態は「B to B」なので、クライアントさんは「企業」ではありますが、その先には、企業が創出した商品なりサービスを受け取る、一般消費者さんがいます。
業務に取り組むときに「女性ならではの生活者としての視点」というのが意外と役に立つ。
生活に必要なものを購入するのは、女性に主導権があることが多いからです。
例えば、
ある商品やサービスのお問合せサポートをするような業務。
- 自分だったらこういうことを聞きたいと思う
- こういう点が疑問になりそうだ
使う側の気持ちになって、その傾向を予測する。
プロジェクトを運営していく際にも、この視点が活かせます。
物事を溜めない
女性って、整理整頓が好きです。(私はそうです)
とにかく溜めない。サッサと片付ける。
とくに子どもが小さいときは、翌日急に休まねばならないことも起きがち。
自分のところで詰まりを起こしてしまったら、部下さんたちが迷ってしまいかねない。
その日中に対処すべきことは、極力完了することにしています。
そのためには、日頃から整理しておくのが良い。
例えば、
- 必要な書類はサーバー上のフォルダに格納し、自分だけしか見られないローカル上には何も保存しない
- どうしても当日完了できなかったことは、メールなどで関係者に進捗を伝えておく
溜めないことと、必要な情報を共有すること。
チームでスムーズに業務を進めるためにも、隊長の私が率先してこの取り組みをしています。
デメリット
一方、女性管理職の「デメリット」を挙げるとするならば。
家族のこと、例えば出産→休業などでキャリアが途切れ易い、という点です。
これは、企業側にとっても働く本人にとっても、双方直面する課題といえます。
しかし、
- 企業側は働きやすい環境や制度を整える
- 働く側は、できるだけブランクを長引かせないようにする
お互いの歩み寄りで、解決することができると思っています。
実際、私も出産・子育ての際は2年近く仕事から離れていました。転居も伴っていたため、「育児休業」ではなく「転職時期」と重なったからです。
「早く仕事に戻りたい」という自分の強い思いと、まだ息子がオムツも取れるか取れないかのときに、受け入れてくれる再就職先があった。
そして、今にいたります。
おわりに
以上、「女性管理職のメリット」を4つのポイントに沿って具体例とともにお伝えしてきました。
世の中には男性と女性が居る。どっちがいいとか悪いとかじゃなしに。
それぞれの得意分野を活かして、その人らしく活躍すればよいのです。
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