女性管理職として仕事をしてきて18年。
その「悩み」と「求められるもの」について、私の経験を元にまとめを考えてみました。
それぞれの項目にそって詳しく書いていきます。
今回は「女性管理職に望まれるスタンスと、活かせる資質とは?」についてです。
望まれるスタンス
感情に流されず、ニュートラルに徹する
女性は「感情」に流されやすい傾向があると思います。
情に厚いというのはよいことですが、ことビジネスにおいては、「情」ではなく「客観的にニュートラルに」徹することが肝要です。
例えば、ある業務に取り組もうとするとき。
- Aさんのやり方は自分の考え方にフィットしている
- Bさんのやり方はちょっと気に入らない
しかし、どちらのやり方もアリ。
感覚的に「これが好き、これはちょっと好きでない」と捉えてしまうと、バイアスがかかってしまう。
この「バイアス」
判断するにおいては、もっとも避けねばならないこと。
そのためには「ニュートラルに徹する」
AさんBさん、どちらの方法を取ったにせよ、
所要時間とクオリティに同じ結果をもたらすのならばOK。これを判断軸にすれば良いのです。
身内のメリットではなく、クライアントさんのメリットを優先する
何かを決めようとするとき。
女性ってつい「身内のメリット」を気にしてしまいがち。私もそうです。
例えば、
我がチームのメンバーがやりやすいように。
我がチームのメンバーが活き活きと取り組めるように。
ともすると「母の心」になっちゃうんですよね(笑)
確かにそれも大切だけれど、第一優先すべきは「クライアントさんのメリット」
クライアントさんあってのビジネス。
向いている方向が間違ってしまうと、結局、メンバーのあり方も右往左往してしまうから。
ここはブレてはいけないのです。
活かせる資質
褒め&感謝マインド
一方、「女性ならではのきめ細やかさ」が奏功する点もあります。
まずは「褒め&感謝マインド」
女性って、人を褒めたり感謝したりすることが得意です(と、私は思っています)
相手の服装とか髪型の変化を目ざとく見つけては「わ〜素敵」「わ〜オシャレ」
上手くいったことがあったら「ありがとう〜」「助かったよ〜」…etc.
このマインドを、仕事上でも発揮すればいいのです。
例えば、
あの資料、カッコいいねぇ。さすがー。
力貸してくれて助かったわぁ。ありがとう。
褒められたり感謝されたりして、悪い気持ちになる人はいません。
これを屈託無くスンナリ言えるというのは、女性ならではの強みかもしれません。
機微を捉える
次に、ちょっとした「心の機微」に目ざとく気付くことができるのも、女性ならでは。
人間、いつも調子がいいときばかりではない。
社会生活では、そこをなんとかコントロールしようと、みんな自助努力している。
とはいえ、例えば
- 楽しそうにふるまっているけれど、目が笑っていない
- 顔色が冴えない
- なにかを言いたそうにしている
…こうした機微を捉える。
なんとなく「空気感」をキャッチアップするのも、男性より女性の方が得意だと思います。
そんなときは。
さりげなく声をかけてみたり、ランチに誘ってみたり。
対話をする雰囲気を作ってみる。
取り越し苦労なこともあるけれど、それならそれでよし。
声掛けすることで、相手の気持ちの整理ができたり、なにかのきっかけにしてもらえることもある。
女性管理職ならではの"アンテナ"を常に立てて、センサーに引っ掛かったら都度行動するのが良いです。
思料している時間が勿体無い
女性はなにかと忙しい。
仕事もあるし、家事もあるし、場合によっては育児もあったり地域活動もあったり。マルチタスクです。
もちろん、ご家庭それぞれに役割分担があるのだと思いますが、「総工数」からするとやはり女性の方が多いのではないかしら?
アレコレと思料している時間が勿体無い。ゆえに、なんでもササッっと決めて実行するのが得策。
私も周りから「何事も早い」と言われます。
早ければいいってもんじゃないけれど、遅いよりは分があると思います。
「女性だから」と気負わなくてもよい
まだまだ男性比率の多い、わが国の管理職状況。
企業における女性管理職比率を見てみると、
部長相当職ありの企業は8.4%、課長相当職は10.8%、係長相当職は14.6%
ー 厚生労働省 令和2年度調査結果より引用
多いか少ないか?
数で捉えれば"少ない"ということでしょうが、「女性だから」と気負わなくてもよいのです。
疲れちゃいますもの。
男性側の心理は私には分かりませんが(笑)
あくまでも自然体で自分らしく。
男性だろうが女性だろうが「人間である」ことに変わりはない。共に会社を背負っていく者同士なんだよね。
だったら、力を合わせればいいだけです。
おわりに
以上、「女性管理職 望まれるスタンスと、活かせる資質」について、私の経験からの考察を書きました。
女性ならではの特長も発揮しつつ、他の男性管理職もリスペクトしつつ。
"塩梅よく"立ち回ってみると、大抵は上手くいくものです。
女性管理職、「メリット」についての記事はコチラをご覧ください。
女性管理職の服装とは? についての記事はコチラをご覧ください
女性管理職、「悩み」と「求められること」についてのまとめ記事はコチラをご覧ください。