「雨冠」の漢字 天気の表し方48個 画数ごと、読み方、意味、覚え方 をご紹介

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気象の変化に応じての「雨冠」が部首の漢字。

雪や雨を始めとして、霙(みぞれ)や靄(もや)、霧…etc.

その種類にはどんなものがあるのだろう?

天気の表し方、読み方、意味、覚え方についてを、画数ごとにまとめてみました。ご紹介します。

「雨かんむり」3画~6画

ウェブ辞書で調べることもできますが、それぞれの字を眺めてみるには、やはり、漢和辞典がベター。

最近の漢和辞典はソフトカバーのものもあり、とても使い易い。

0画は本家本元「雨」
以降、6画までは馴染みの多い漢字が並びます。

ちなみに、「雨」の字由来。

上の一は天を表し、囲みは雲を表し、水(てんてん)がその間を落ちるさまにかたどる。(新漢和辞典ー大修館ーより、以下引用同じ)

雪、雫、雲、雰、

電→なんで”電”はあめかんむりなんだ?

いなずま、いなびかり。いなずまのようにすばやいさまのたとえ。

なるほど、納得。

雹→おっと!コレは何だ?「ひょう」。
雷、
零→「おちる、こぼれる、ゼロ」:そういや、”零下”だ。

静かに降る雨。こぬか雨。引いて、「わずか」の意に用いる。

だから「ゼロ」なのねー。

需→アンマリ天気とは関係なさそうな?

「雨やみを待つ」の意より、”時を待って行えば成功するかたち。もとめる意に用いる。”

「需要」っていうものね。なかなかに深い。

7画以上はだんだんハードルが上がる

7画以上になると、だんだん読むのも書くのもハードルが上がっていきます。

霄「みぞれ」。あれ?霙とどう違うんだ?
震、霆→いずれも、「かみなり」に関連しているようです。
霈→「おおあめ」そんな漢字一字があるんだ!雰囲気からなんとなく分かるけど。
霊→この字はなぜ、あめかんむりなのだろう?

霊は「しずく」。天から降下する意を表す。

なるほどー。

霓「にじ」→「虹」とどう違うんだ?
霎「こさめ」→なんで、下が「妾」なのよぉー。

しばし。しばらく。

だから、「妾」なのかしら?なんかチョット物悲しい。

霑「うるおう」
霏「ヒ(訓読みなく音読みのみ」→雨や雪の降るさま。
霖「ながあめ」
霙「みぞれ」
霞「かすみ」、霜「しも」

10画以上、お手上げ状態

10画以上となると、もうお手上げ状態です。

霤「あまだれ、したたり」
霪→コチラも「ながあめ」。霖とどう違うんだ?

霰「あられ」。なんか、「散ってる」イメージなんだろな。
霹「ヘキ」「かみなり」。

霽「セイ」雨・雪がやむ。じゃ、あめかんむりじゃなくてもいいような(笑)
霾「バイ」大風が土砂を空に巻き上げてこれを降らせる。
靄「もや」
靆「タイ」雲のさま
靂「レキ」激しい雷
靉「雲のさかんなさま」「樹木のびっしりと茂っているさま」

全く書けない読めない。

「連想ゲーム方式」で覚えてみる

漢字って「何かの様子」を表すために、へんやつくりを組み合わせた「文字というアート」みたいなもの。

由来は中国ですが、日本の漢字は、さらにシンボリックで見ていて楽しくなってきます。

ちなみに、漢和辞典では、雨(あめ)、雲(くも)、霧(きり)…などのオーソドックスな字以外は、ほぼ音読みで解説されています。

ただ、難しい字はなかなかに覚えづらいため「連想ゲーム方式」であめかんむりの漢字をピックアップしてみることにしました。

(ハク)→ひょう。あられの大きなものを指す。なんか、”散ってるのを包む”イメージ。
(ハイ)→大雨を指す。サンズイに市→街にいっぱい雨が降ってるんだろうな。
(カク)→はやい、すみやかを指す(鳥があわただしく飛ぶ声の形容)→ハヤブサ(隼)みたいな感じ。
(ゲイ)→にじ。(鮮明なものを虹、薄い光のものを霓という)→“兜(かぶと)”みたいな、なんか、頭に何かをかぶってる感じ?
(ソウ、ショウ)→こさめ。しばし、しばらく「霎雨→ひとしきり降る雨」→雨プラス“妾”ってなんだか悲しい。
(テン)→うるおう、濡れる。→サンズイに占。なんか、したたるイメージ。
(エイ)→みぞれ。雨まじりの雪→雨の“英知”ってとこかなー。
(リュウ)→雨だれ。→雨が留まるって感じ。
(イン)→ながあめ。雨が淫らな感じ?(笑)
(セン)→あられ。雨が散るイメージ。
(ヘキ)→かみなりが落ちること。「辟易」って言うし、「ウンザリ」な雰囲気かしら。
(セイ)→はれる(晴)、雨、雲が止む→斉の字には、そろう、ととのうという意がある。「悪天が消え、空がそろう」って感じかな。
(バイ)→大風が土砂を空に巻き上げて雨を降らせる→狸が暴れると怖い?(笑)イメージ。
(アイ)→もや。この下の字、日本の漢字では単独で見かけないが、「なに」「いつ」といった意。「いつの雨の名残か(とにかく気温の上昇でただよう)?」が「モヤ」なのかな。なんか詩的。
(レキ)→はげしい雷。→「歴」には次々と通り過ぎる…などの意がある。雷がたてづけにとどろくさま…といった感じ?

勝手なイメージばかりだけど、漢字の成り立ちって、人々のそういう何気ない心から生まれたようにも思えます。

こんなふうにやってみると、難字でも読んだり書いたりできそうで嬉しいです。

最後にひとこと

普段何気なく使っている「雨かんむりの漢字」

とくに梅雨の時期や寒い時期には、毎日のお天気がどんな漢字に当てはまるのか?

想像してみるのも楽しいものです。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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