こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
部下さんから「来月からの勤務のことでご相談があります」と声をかけられました。
育児中で時短勤務をしている彼女なので、勤務時間の調整についてかしら?と想像していたら、全く別のことでした。
それはある意味「公平性」についてのテーマ。
公平と不公平の塩梅は難しい。あらためて考えさせられた出来事を踏まえて解説します。
一方は不公平だと感じて、他方は公平だと強調
我が部署では「在宅勤務は週1回とする」というローカルルールがあり、前任の責任者がコロナ禍の際に定めたもの。
コロナ5類以降もこのルールを継続していました。
今回相談の部下さん、仮にAさんと呼びます。Aさんから言われたことを要約すると、
・みんなこれを「週1回は在宅勤務をしなければならない」と捉えていて、ときには業務都合で週5日出社したいときもあるから「週1回は在宅勤務可」とルールの変更をしてもらえませんか?
・あるメンバーは自宅にWi-Fiが無くて、在宅の時はずっと自己学習をしていて不公平を感じる。在宅勤務はパソコン持ち帰り&Wi-Fi接続を前提としてほしい。
…と、いった点。
疑問に感じたことをAさんは何度か相談してみたようですが、前任の上司が
・やりたいときだけ在宅勤務可、および、Wi-Fiのありなしでルールを変えるのは、公平性に欠けるから。
との一点張りで聞き入れてもらえなかった模様。
一方は不公平を感じていて、他方は公平だと強調していて。
客観的に考えてみると、両者の意見それぞれ、一理ありますが、なんともその解釈は千差万別で難しいものです。
公平不公平の塩梅を程よくすることに努める
私が結論として決めたのは、Aさんの意見を汲むこと。それが現状では最善と思えたからです。
おそらく、自宅にWi-Fi無い派や在宅日数を固定して欲しい派からは、反対意見がくることでしょう。
物事に完全な公平というのは残念ながらありませんから、その塩梅を程よくすることに努めれば良い。
そして決めたことは「これでいくからよろしくね」と上司としてある程度言い切ることも大事です。
少し話が逸れてすみませんが、この「Wi-Fi環境が自宅にあるか?」という点について。
家庭内の通信環境をリニューアルするのに、本人の一存だけでは決められないこともあるでしょうし、緊急事態宣言のときは会社から貸し出す場合もありましたが、コロナ5類になって以降でも、働き方の選択はそのまま残しているから。
在宅勤務を選ぶのならば、やはり、自分自身で通信環境を整備することが"公平不公平の塩梅"だと考えます。
ルールを決めて実施するときには、1人ずつに説明することが大切
新しいルールを決めて実施するときのポイントは、「シンプルに、かつ、誠意をもって1人ずつに説明する」
今回の件を例に取ると、在宅勤務の手順や自宅のWi-Fi環境について
・意見を出してくれた部下さん
・どうやらルール外の運用をしていたような部下さん
・特にどちらでもない部下さん
それぞれいますから、もちろん「Aさんがこう言っていたから」…的な言い回しは決してせずに、1人ずつに声掛けをして理解を得ることが大切です。
最後にひとこと
実際に今回の件を伝えてみて、「それはぜひやってください」「そうなんですね…(おそらく、今まではOKだったことが変更になることや、自分がWi-Fiない派の当事者であることへの複雑な思い)」
など、やはりそのレスもさまざまです。
でもね。
決めたのは私で責任取るのも私だから。「よろしくね」最後はサラッと締めくくりました。