こんにちは。クサガメを飼育して20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
名前は「かめ吉(カメキチ)」といいます。メスです。
この20年間何事もなく元気に過ごしてきた彼女でしたが、つい最近になって餌を食べなくなってしまいました。
動物病院を受診したところ「卵詰まり(卵が産卵できず体内に滞留してしまっていること)」が原因だと解りました。
何回か治療を繰り返したのちに改善がみられなかったため、とうとう手術を決意。
かかった費用や日数、カメキチがお世話になった都内の動物病院についてご紹介します。
クサガメの不調に気付いてから手術まで
これまでにも幾度となく産卵を繰り返してきたカメキチ。その前後は餌を食べないこともしょっちゅうだったので、最初の頃は「きっと産卵前なのだろう」くらいにしか思っていませんでした。
ところが、1週間、2週間と経っても全く変化なし。心配になって動物病院に連れていき、2つの病院をハシゴして診断結果は「卵詰まり」
なんらかの支障が発生して産卵が阻害されていることが原因のようです。
何度か産卵促進剤の注射をしてもらいましたが進捗なし。獣医さんのアドバイスを元に手術を決意することに。
不調から手術前までの経緯は別記事に書いています。
手術のために入院してもぬけのからになったカメキチの水槽。ちょっと寂しいです。
手術にかかった費用と日数
動物の病気や怪我に備えては、いわゆる「ペット保険」がありますが、何しろ我がカメキチ病気知らずでしたので、保険に加入する必要性もなく。
今回の費用は実費。約17万円…とかなりの額になりましたが仕方ありません。手術当日に連れていってそのまま入院。日数は約1週間です。
費用の内訳は以下のとおり。
※税込、2021年12月現在
X線検査(2方向) | 5,000円 |
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血液生化学検査 | 7,000円 |
麻酔注射 | 20,000円 |
卵巣卵管摘出術 | 80,000円 |
入院料(治療込み)6日間 | 24,000円 |
合計 | 166,100円 |
都内でカメの治療をしてもらうならば「田園調布動物病院」がオススメ
今回、カメキチがお世話になった動物病院についても、合わせてお伝えします。
動物病院って、犬猫メインのところが多いですが、たまたま自宅の近くに爬虫類を診てくれる病院があり、最初はそちらを受診しました。
私の自宅は神奈川県なのですが、こちらの獣医さんから「おそらく卵詰まりの可能性があるが、当院では手術ができないので、カメの治療ではピカイチなのはコチラ。東京都内だけれど是非オススメします」と言われてあらためて受診したのが、東京都大田区にある「田園調布動物病院」
予約制ではなくて受付順で土日ともなるとかなり混雑していますが、カメのX線検査・注射・手術・入院など各種設備が整っているのが心強い。
獣医さんが治療方針やケア法など、とても詳しく説明してくれて、手術直後には「無事終わりましたよー」と電話をくれたりと「そもそもなことをよく解っていなかった飼い主」にとっては、安心してカメキチをお任せすることができました。
交通手段は、東横線 田園調布駅から徒歩約10分、または車だと環状8号線沿いに位置しています。
2022年1月14日以降は、隣の敷地に移転。
1階部分がより広い駐車場スペースになる点も、通院の利便性には助かります。
退院したカメキチの様子
手術1週間後迎えに行き、あらためて獣医さんから説明をしてもらって、除去した卵も見せてもらいました。
術前のレントゲン撮影では4個だった卵も、8個に増えていてさらにその予備軍もいくつかあって、よくこれをお腹の中に抱えていましたねぇ…とビックリな状況。
あらためての診断名は「卵詰まり(産卵がうまくできない)、卵胞鬱滞(卵の元となるものがうまく進化せずに滞留してしまう症状)」
卵管を除去してしまったので、もうこの後は卵が新しくできることがない。ちょっと切なくなってしまいますが、産卵の度にトラブルを抱えてしまうよりも、そのストレスがなく長生きしてくれたら嬉しい。
そんな思いで手術の決断をしました。
こうした経緯を経て、ようやく我が家の水槽に戻ってきたカメキチ。
入院中は餌を食べなかったようですが、試しにいつもの餌をあげてみたところ、パクパク食べるじゃありませんか。
カメキチなりにいろいろと苦労があったのでしょう。元気回復で心底ホッとしました。
この後は3週間ほど後に抜糸をして治療完了です。
最後にひとこと
クサガメの飼い主さんで、同じような悩みに遭遇しているときに。この記事が参考になったら嬉しいです。
ものすごく支障があるわけでもなさそうだったので、このままで様子見しておいてもいいのかな?って思ったのですが、今後さらに長生きしてもらうためにも手術しておいてよかった。
獣医さんからもお墨付きをもらいました。
「鶴は千年、亀は万年」といいますが、カメキチがさらに長生きしてくれることを願います。