職場チームで揉め事が起きています。
ある出来事をめぐって口論をしている2人。
1人は完璧派、もう1人は楽観派。真逆のタイプとも言える。
気がつくと「完璧さん」が激高して幕切れとなってしまった模様。ついつい、衝突しちゃうんだろうな。
今回はそんなお話です。
ミスは防ぐもの?起こるもの?
論点は、業務上発生したミスについて。
「楽観さん」(以下、Rさん)が主担当なのですが、たまたま昼休みに出ていて他のメンバーが対応。
不慣れなそのメンバーがミスを起こしてしまったのです。
昼休みから帰ってきたRさんに向かって「完璧さん」(以下、Kさん)がいきなり駆け寄っていく。
「どうなってるんですかー。ミスが起きてるっていうのに、対応してもらわなきゃ困ります」
Kさんは「ミスは防ぐものである」という志向。だからつねにそれに備えて、二重三重の手立てをしておくべき。
方やRさんは「ミスはどうしたって起こるものだ」という志向。だから、その後に適切な対処をすればよい。
Rさん。なぜ、そんなにKさんが怒っているのかが分からず、ぽかーんとしています。
するとさらにKさん怒る。
「ちゃんと考えてください!ちゃんとやってください!」と言い放ってスタスタと去っていきました。
完璧と楽観、ついつい衝突してしまう
どちらの言い分も分かります。
正論をぶつけるだけじゃ円滑にいかないこともあるし、気楽に捉えすぎると脇が甘くなることもある。
お互いが譲り合って、それぞれのいいところを活かしていけばいいのだが、ついつい衝突してしまうのだろう。
救いといえば、Rさんはさすがといおうか「は、ハイ…わかりました…すみません」
とりあえず謝っている。
なので、その場が収まったともいえます。
このまま決裂、とはならずに済んだ
さて、この2人。これからも似たような出来事が起きかねない。
それぞれ「完璧」「楽観」が振り切れているタイプだから、なおさらです。
チームの雰囲気も悪くなっちゃうし、メンバー編成を変えるしかないのか?私も悩みます。
翌日。Kさんがこそっと近寄ってきます。
「昨日は感情的になってすみませんでした。Rさんと話し合って、うまく進められるように努めます」
それはよかった。
間違ったと思ったら反省すれば良いのです。
おかげでこの2人、決裂せずに済みそうだ。
なんかあったら、また相談してきてね。立ち去るその背中を見送る。ホッとしました。
今日の一言
私もそもそもは「ザ・楽観主義」(笑)
完璧さんからよくお小言をもらったものです。
でも、きっとそれじゃいけないのだろう。
年を取るにつれ、また、仕事の経験を積むにつれ。
「どちらも程よく発揮できる」ことを心がけるようになりました。
KさんもRさんも、まだ若い。
ぶつかり合いは仕方ないけれど「完璧と楽観、ほどよく発揮できる」を目指してほしいな。