早咲きの桜というと「河津桜」が有名ですが、散歩をしていて「玉縄桜」を見つけました。
「玉縄桜」とはなんだろう?その由来やどこで見られるのかについて。
2021年・2022年・2023年・2024年それぞれの様子をご紹介します。
「玉縄桜(たまなわざくら)」とは?
2021年2月。満開の桜の花が目に飛び込んできて、近くに寄ってみます。
木の幹を見ると「玉縄桜」と書かれてある看板が下がっている。
そのときは、そんな品種があるのね〜くらいにしか受け止めず通り過ぎてしまったけれど
帰宅してから調べてみました。
「玉縄桜」とは、神奈川県鎌倉市にある、神奈川県立フラワーセンター大船植物園(愛称「日比谷花壇大船フラワーセンター」) にて、ソメイヨシノの種をまいた中から、早く開花する個体を選んで育成。1990年(平成2年)に品種登録されたそうです。
この植物園の近くにかつてあったお城「玉縄城」にちなんで付けられた名前とのこと。
例年、2月中旬から下旬頃に咲き始め、開花期は1ヶ月程度と長く、 ソメイヨシノが咲く頃まで楽しめる。
花びらを見てみると、ソメイヨシノより少し丸い感じもしますが、よく似ています。
この記事を最初に書いたのは2021年2月23日。最高気温22℃…という4〜5月並みの暖かさが数日間続いていたせいか、3月の声を待たずに満開となりました。
「玉縄桜」どこで見られるの?
では、この「玉縄桜」はどこで見られるのでしょう?
いずれも神奈川県内のスポットとはなりますが、よろしければご参考に。
まずは、玉縄桜発祥の地 神奈川県立フラワーセンター大船植物園(愛称「日比谷花壇大船フラワーセンター」)
開園時間は午前9時から午後4時まで(3月から10月は午後5時まで)、第二第四月曜日休園、入園料は大人1人400円です。※2022年3月現在
その他に見られる所は、同じ鎌倉市の鶴岡八幡宮内、鎌倉国宝館前や流鏑馬馬場付近。
神奈川県藤沢市の江ノ島「恋人の丘」にある、龍恋の鐘付近。
神奈川県川崎市にある「麻生区役所」
ちなみに、私が見に行ったところは、隣りに河津桜の木もあります。
玉縄桜に比べて枝に等間隔で花が咲いているようなのと、花びらの色がやや濃いピンクなのが印象的です。
ソメイヨシノの見頃よりも1ヶ月ほど早い「玉縄桜」
それぞれのスポットのお近くにお寄りの際は、ぜひご覧ください。
2022年の玉縄桜
翌年の同じ時期にも見に行ってみたら、残念ながら固い蕾の状態。
この年は寒波の影響もあってか、2月中には残念ながら開花せず。
3月に入って暖かい日が続きようやくいくつかの花が眺められましたが、2022年3月5日時点ではまだ3分咲き。
大船フラワーセンターのライトアップも1週間ほど延期となったようです。
翌週の3月12日になってようやく満開。2021年と比べると約2週間後でした。
2023年の玉縄桜
2023年。私がいつも見に行っているスポットは残念ながら改装中で、間近で花の様子を眺めることができず。
工事フェンスの外側からかろうじて撮影できたのが、3月3日。満開でした。
前週の2月末の時は、まだほんの1分咲き程度の様子でしたが、2022年より早めの開花です。
2024年の玉縄桜
2024年は少し早めに、いつものスポットに訪問。
2月28日時点ですが、5分咲きでした。
最後にひとこと
50年以上神奈川県に住んでいて「玉縄桜」のことも「玉縄城」のことも、全く知りませんでしたが、ちょっとした散歩でも何かを見つけられるというのは、嬉しいもの。
名前は解らないけれど野の鳥も、桜の木の下で楽しそうに過ごしていました。