昨日は、30数年ぶりに、母校の大学を訪れる機会がありました。
同期の友人が教授に就任したとのことで、お祝いをかねて会いにいきました。
東京都町田市にある我が母校。いわゆる大学のレベル判定のひとつである”偏差値”も、ちょーイケテない(笑)小さな大学なのですが、
ところどころに掲示してあるキャッチコピー”異質力”というのが、とても興味深く心に響きました。
少子化で大学の存続もなかなか大変なようです
友人によると、昨今は学生集めに様々苦難があり、教授自らもパンフレットをもって、各高校に”営業”に行かねばならないとのこと。
とくに、我が母校のようにマイナーな大学は、それこそ、”生き残り作戦”に必死。
学生さんたちも、元祖・平成世代。
教える側の、”泥臭い昭和文化”(笑)もなかなか伝わりづらいようです。
「異質力」
そんななかで、捻り出されたキャッチコピーが、「異質力で輝く」。
ワタシの在学中にも、とにかく、「個性的であれ。」ってことはさんざん刷り込まれてきましたが、30数年経った今でも、そこをあえて掘ろうとしているってのは、なんとも面白い。
ちなみに、「異質」の反意語は「同質」。
異質って、ある意味、”ヘンな人”かもしれないけど、
それを是とする我が母校って、なんだかあらためて愛着が湧きましたw
自分らしさを、自分の強さに
「異質」というコトバの表現からは、少々ネガティブな印象もあるかもしれませんが、パンフレットにはこんなメッセージが書いてあります。
自分らしさとは、自分にしかない光を放つこと。
多様な価値にふれ、他者とつながりあい、幅広い知識を身に着けること。
このキャンパスで過ごす4年間で、それを発見してください。
あなたらしさは、あなたの強さになるはずです。
こんなことを冒頭に書いちゃう我が母校。
なんとも、ユニークです。
キーワードは、”自己洞察力”なんですよね。あらためて響きました。
今日の一言
進学先を選ぶのって、高校生からすれば、なかなか大変なことだと思います。
それを図るひとつのインジケーターが”偏差値”ということもあるのでしょうが、
結局のところ、何を目指していきたいか。そのために、どういう大学があるのか。っということで選べばよいのだと思います。
就活に有利だとか、そういうことが重要なら、それもヨシ。
いやいや、どういうオリジナリティがあるのか。それが重要なら、それもヨシ。
その後、どういう社会人になるのかは、思いがあればこそ。
「念ずれば通ず」ってことなのだと。
悩んでいる学生さんたちがいたら、ぜひお伝えしたいものです。