我が勤務先は、しばしば中途採用をおこなっています。
新しくお迎えした仲間には、一通りの研修メニューを経て現場デビューをしてもらいます。
一方「会社の全体像について把握する機会」というのはなかなか持てないもの。
私は現在の部署ではまだ数年ですが、この会社に入社したのは一番古い。
なにせ20年近く在籍しているので、「会社のヒストリーと全体像」を語るのは得意です。
そこで、"語り部活動"をおこなうことにしました。
今回は、そんなお話です。
まず、担当する業務のことを覚えてもらう
中途採用の方々は、さまざまなバックグラウンドをもって入社をしてきます。
まったく同じ業務を経験している人はむしろ少なく、未経験でも必要な素養を備えている人のほうが多い。
いちから育てるのは大変ですが、かえってまっさらな状態のほうが素直に吸収し易い、とも言えます。
まずは、担当業務を覚えてもらうことが必須。
チーム毎にトレーニング担当者がいるので、1対1で指導をしながら、デビューの日を迎える。
その後「完成形」を目指すべく、日々業務をこなしてもらいます。
3か月後くらいに、会社の全体像を伝える
3か月くらい経って、業務が大分こなれてきた辺りに、私の「全体像講義」を開催。
こういう話って、入社直後に聞いたところで、いまいちピンとこないことが多い。
業務に慣れてきて、あらためて「自分の仕事と会社全体を結び付けて考える」には、その頃合いがよいのです。
会社にはさまざまな部門があって、それぞれの領域で経済活動をしている。
- もともと、どんな領域から発祥したのか
- それが、どう現在の形へと発展してきたのか
- 私たちの部署はどの過程で、どういう経緯で設立されたのか
順を追って説明していきます。
自身がおこなっていることと直接関係無い領域であっても、すべてが密接に繋がっている。
それが我が社の企業カルチャー。
もちろん、クライアントさんへ貢献するというのが一番の目的だけど、
"私たちの部署が会社全体から期待されていること"を意識しながら仕事をすると、なお面白いよ。
…そんなふうに結びます。
「木を見て森を見ず」にならないように
どんな仕事でも同じですが、
「木を見て森を見ず」物事をうまく進めるには、全体を捉えて考えることが大事である…という教訓としてよく言われます。
「森」が分かっていると、果たすべき役割が明確に見えてくる。
部下さんたちには、そんな仕事人になってほしいと願います。
全体像を把握して、業務の位置を知る。
そのために、つい「語り部」にも熱が入ってしまいますが、こんな活動も管理者の役目だと思っています。
今日の一言
時々、ウトウトしながらの"生徒さん"もいるけれど(笑)
「改めて組織の中の一員の自覚をもって、今後も取り組んでいきたいと感じました。」とコメントをもらったりする。
めっちゃ嬉しいなー。