こんにちは。女性管理職の いくみ(@nesan_blogger)です。
現勤務先の定年退職まで1ヶ月を切って、最早カウントダウンに差し掛かっています。
多くの企業が取り入れている通例と同様、我が勤務先にも「定年再雇用」の制度があって、実はそれを選択するかもしくは定年後起業するか、ずいぶん悩みました。
結果、私が選んだのは「定年再雇用(契約社員)」
このような人生の岐路に立ったときの決め手ポイントについて。
何に悩んでどう決めたのか、私の経験をお伝えします。
定年後の人生選択に迷った時の決め手ポイント
まずは結論から。
定年後の人生選択に迷った時の決め手ポイントは、単刀直入に言いますと
「収入」と「やりがい」のバランス
「収入」だけに焦点を絞ってしまうと、それなりに再雇用後の所得が見込めるならばよいのかもしれませんが、担当する業務内容があまりに退屈なものでしたら、気持ち自体が衰えに向かってまっしぐらです。
一方、「やりがい」だけに焦点を絞ってしまうと、例えば好きなことを仕事(起業)して楽しもうと意気込んだところで、それに見合う所得が得られないのなら、ある意味”ボランティア”のようになってしまいかねません。
それぞれのバランスが自分の中で保てていること。
定年前であってももちろんこの点は重要ですが、企業の正社員だとそれ以外のメリットもあるので、定年後だからこそ、気にしておきたいポイントです。
なお、定年後は悠々自適に何もせずにのんびり過ごそうという考えの人には、すみませんがこの記事は役立ちません。
「何もせずにのんびり過ごす」って私にとっては全く現実性に欠ける。
不労所得ということもよく取り沙汰されるようになりましたが、手足脳を動かして仕事をして報酬を得ることが好きだからです。
定年再雇用を決めるまでの悩みと進路を決めた理由
次に、私はどのように悩んで、なぜ「定年再雇用」を決めたかについてをお伝えします。
定年前の悩み
大学卒業後終始一貫して企業人をやってきて38年。
ずっと順風満帆だったら迷うことなく「定年再雇用」を選んでいたかもしれません。
ところが。
人生何が起こるかわかりません。とくに定年時期から遡ること5年程前から次々色々な試練がやってきて、もう、会社員なんて辞めてしまおう。何度も考えました。
悩みの渦中で出会った学びの師匠から教えてもらったのが「個人でも情報発信で世の中の役に立てる」ということ。会社員オンリーの思考から解き放たれて新たな生きがいを見つけたことで、立ち直ることができたものです。
すると、私の中でむくむくと新たな夢が湧き上がってきました。
定年後起業の夢
ブロガーを生業にしたい。
その延長線上で本を出版して、さらに世の中の役に立ちたい。
ブログのことも出版のことも学ぶ機会を様々得ながら、この夢に向かって頑張ろうと一旦は目標にしました。
ところが。
それがどう収入に結びつくのだろう?という点が全くシミュレーションできません。
アフィリエイトを活用して「稼ぎになるであろうブログ記事」を意図して書こうとするのもあまり好きになれない。
さらに本の著者になるということは、世の中に必要とされる「その人ならではの特筆すべき専門性」が求められる。女性管理職17年やってきてそれが自分の専門性というのは自負していますが、ただ、それだけ。
ワクワクと描いたこと、それ自体は楽しく思えましたが、実現性にも再現性に欠ける。これが正直な気持ちです。
定年再雇用を決めた理由
それでも、夢はあきらめきれない。
悶々としつつあったときに、現勤務先からオファーがありました。
「ねーさんに、ある部門を統括していただきたい」
定年間際なのに、あらためて重責に配置されるってビックリですが、年齢性別問わず誰にでもチャンスを与えてくれる。だからそ私はこの会社で20年やってきたのだ。
この責務を果たしながら出版はちょっと厳しい。もしかしたら65歳位で違う立場になって余裕が出てきたらまたチャレンジしよう。
ブログは絶対続けると決めているから、これからもやっていこう。
夢をあきらめるのではなく、自分の現実のなかに落とし込んで消化しつつ、企業人をさらに極めようと決めました。
かなり下がるであろうと覚悟していた新給与も、責任者ポジションだからか、さほど減額されずに済んだ点も大きいです。
ただし、この辺りは各企業でかなりバラツキもあるでしょうから、的外れだったらすみません。
ちなみに、総務省の家計調査報告(令和2年)によると、65歳以上の夫婦のみ無職世帯の1ヶ月の支出(生活費等の消費支出と、税金等の非消費支出を合わせた金額)の平均値は、25万5,550円。これに対し、年金給付の月額平均値は21万9,976円で、年金を受給していても毎月3万5,000円ほどが赤字になるとのこと。
どの道を選択するか?決めるときの参考になります。
最後にひとこと
こんなふうに思考を整理することができたのも、ブログを書いてきたおかげです。
プロブロガーになることはできなかったとしても、ブログは私の人生の大きな柱であることには違いありません。