我が勤務先に新しい仲間が加わりました。
とはいっても、個人個人の入社者ではなく、他の会社と事業統合をおこなったためです。
まるっと一つの会社が加わってくれるとき。
自分達の業務がその事業とさほど関連性がないときは、接点が少ないかもしれませんが、逆に関連性が大きい場合に。
心がけるとよいことについて、私の経験も交えて解説します。
事業統合 新しい仲間を迎えるポイント
まずはポイントから。3つにまとめると
- 精一杯のウェルカムで接する
- 相手の企業文化を敬う
- 説明すべきことはしっかりと
さらに詳しくお伝えします。
精一杯のウェルカムで接する
会社同士の統合ですから、各社員は期せずしてその流れに加わっていくことになります。
もちろん、お互いにとってより良い事業展開のために決定されるものですが、1人ずつの気持ちがすぐについていけるとも限りません。統合される側は特にアウエー感も大きいことでしょう。
お迎えする側が精一杯のウェルカムで接する。
新しい仲間たちの心が少しでもほぐれて、いち早くシナジーを発揮できるようになることが大切です。
相手の企業文化を敬う
多くの場合、お互いの手掛けている事業には共通点もある。
一方で、企業文化はそれまでの歴史で培われてきたゆえ、各社毎に千差万別といっても過言ではありません。
自分の会社に長くいればいるほど、それが「文化」のレベルではなく「基軸」のレベルになってしまっているから、なおさらニュートラルを意識して相手の文化を敬うことが大切です。
それまでの自社文化も踏まえつつ、お互いの良いところを掛け合わせて新しい文化を育んでいくことも、事業統合の効果。
実際に今回経験の「他社さんが加わった」ことで、お相手の「感謝に徹するマインド」に感銘しました。
具体的には、ある事務手続きが先方の計画した期限までに完了できず、1ヶ月遅れになってしまった出来事。やむを得ない事情があったのですが、私が主となって対応をしていたので、状況説明と謝罪の連絡をすることに。
きっと怒られるだろうなぁ…ちょっとビクビクしながらです。
すると。
「いえいえ。お力添えをくださり誠にありがとうございます。1ヶ月遅れにて承知しました。引き続きどうぞよろしくお願いします」と、むしろお礼の返事がくるじゃないですか。
また、その担当者さんの上司と別件でメールやり取りした際にも「いろいろと本当にお世話になり、ありがとうございます」と文頭に書いてあります。
思った通りに進んでいないにも関わらず、まずは関わった相手の労をねぎらうことを優先する。
きっとホスピタリティに満ち溢れた社風なのだろうな。なんと素晴らしいことでしょう。
自分達、これ、あんまりてきていない。早速真似させてもらうことにしました。
説明すべきことはしっかりと
逆に、自分達の会社のやり方に合わせてもらう点も多く発生するもの。あまりにも慣れ過ぎてしまっているせいか、つい、その説明がぞんざいになってしまいかねません。
違う会社のやり方に合わせることは、なかなか苦労もストレスもありますから、できる限り丁寧に
- なぜ、このやり方をとっているのか
- やり方の説明と注意点
- 実際に、一緒に対応をしてみる
…などに配慮して、しっかりと伝えていくことが肝要です。
自分達の当たり前は、別の人達にとっての当たり前ではない。
「これがやり方ですから合わせてください、よろしく」的に、最低限のことだけ伝えて突き放そうとするなぞ、問題外。
「合わせてもらう」マインドでいきましょう。
最後にひとこと
事業統合には、各種手続き、手順の統一に伴う煩雑さやら、人件費等コスト増加…といった幾つかのデメリットも発生しますが、それ以上に「新しい風」をもたらしてくれて、さらに企業の活性化が叶うであろう、大きなメリットがあります。
何よりも人と人どおしが融和を図ってこそ。
そのためにも、お迎えする側の心がけ次第だとあらためて実感です。