こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
前部署の元部下さんから、久しぶりにメールをもらいました。
「お元気ですか?私は順調にやっています。いくみさんがうちの部署の責任者をされていた時のことがとても懐かしいです」
と書かれてあって、いわゆる「近況報告」だったのですが、メールが飛んできた時は「なんかあったのだろうか?」と心配になりました。
と、いうのも数年前に私が異動して直後に、彼から頼まれたことがあって、それを後任に託すも叶えることができなかった…そんな出来事を思い出したからです。
自分が異動直後に元部下さんからの相談
その元部下さん、仮にEさんと呼びます。
Eさんは我が前部署のシステム担当の要的存在。
特に、新たな革新的システムを導入する際にはプロジェクトチームの中心として貢献してくれました。
この分野の業務を初めて経験する私にとっても、とても心強い味方で、分からないことだらけで途方に暮れそうになっていた時に幾度となく助けてもらったものです。
なのですが、ある病気を抱えていてフルタイム勤務が難しく、契約社員さんとして時短勤務をされていました。
そして、前書きでもふれたとおり、私が現部署に異動した直後にご本人から相談をもらったのです。
元部下さんの、叶えられなかった願い
「体調も改善してきてフルタイム勤務が可能だと考えています。正社員への登用を希望するのですが、後任の方にこれまでの私の仕事ぶりを説明していただき、後押しをお願いできませんか?」
確かに後任者は入社してきたばかりで状況がわかっていません。
正社員登用のためには、直属の上司が申請し、必要な手続きの上で決裁者の承認を得る必要がありますので、確かに申請者が確固とした根拠が語れなくては進まない。
早速後任者に時間を取ってもらい詳細説明の上、後を託します。
ところが。
残念ながら決裁者の承認を得られず、Eさんの願いは叶わずとなってしまったのです。
私自身はすでに部外者になってしまっているので、詳しいことは分かりませんでしたが、Eさんから「色々お力添えをいただいたのにすみません。これからは気持ちを楽にして与えられたことを粛々とこなしていこうって、そんなふうに考えました」と連絡をもらって、申し訳なさでいっぱいでした。
色々な想いを経ての、思いがけない報告
それから数年。
当時の決裁者であった本部長が最近異動となり、新たな本部長が就任してきたそうで、それもあってか、再び私のことを思い出してくれたようです。
「現在も契約社員で時短ですが、かえってのんびりやらせてもらっています。」
きっと色々な思いもあったことでしょうが、それ以降今に至るまで順調に過ごされているようで私にとっては思いがけない報告。ホッとしました。
何よりも。
こうして連絡をもらえることが心底嬉しい。今部下さんでも元部下さんでも、等しく愛すべき存在であることに変わりはありません。