優秀な部下さんが涙した日 帰任の延期・中止に振り回された彼女に、私がかけた一言
こんにちは。女性管理職21年の いくみ(@nesan_blogger)です。
取引先から出向されている部下さんがいます。
彼女は職種のプロフェッショナルで、とても優秀な方。将来のマネージャー候補生として期待されていて、「異なる環境で数年間経験を積んでほしい」とのことで、2年ほど前にうちの部に来てくれました。
ところが。
ある出来事があって、彼女が涙を流されて…心が痛むと同時に大切なことに気付かせてもらったのです。
解説します。
出向元に帰任する予定が延期に

彼女は知識も人柄も本当に素晴らしく、もう、私自身も頼りっぱなし。
なのですが、数ヶ月前に出向元の上司から「そろそろ彼女に戻ってほしい。次のリーダーとしてのステップを踏んでもらうために」との要望を受けて、お別れは寂しいですが快く送り出すことにしました。
後任の方も来てくれて引き継ぎをしている最中に、再び連絡があって「諸事情により、一旦後任者に元のプロジェクトで従事してもらう必要が出てきた」なんでも「後任者の後任」の方が急遽辞めてしまったとのこと。
一瞬びっくりしましたが、まあ、人のことって色々ありますから、分かりました、と返答。
後任の方は元のプロジェクトに戻っていったのですが、おそらく1ヶ月後くらいには出向を再開できる見込みです、との説明をもらいました。
ところが。
またしばらくしたら再び連絡があって、「大変申し訳ないですが、今回の交替を見合わせていただけませんでしょうか。後任者の後任の目処が付かなくなってしまったため」とのこと。
つまり、帰任する予定が消失してしまったのです。
「延期」→「交替は無し」振り回されてしまった本人の気持ち
再びびっくりしましたがさておき。
一番心配になったのが、彼女の気持ちです。
出向元から「戻ってこい」と言われたり「ちょっと延期した」と言われたり「やはり交替は無くなった」と言われたり——散々振り回されてしまったことでしょう。人一倍心配性で気遣いをする彼女なので、尚更のことです。
周りに気づかれないようにそっと彼女を呼び出して「聞いたよ。色々大変だったね。でも、これからもよろしくね」と声をかけました。
すると。
「ご迷惑をおかけしてしまって本当に申し訳ありません」
ご本人のせいじゃないのに、会社を代表して、といった感じで一生懸命謝ってくださる。この様子に心が痛みました。
「なのに、こんなふうによくしていただいて感謝の思いでいっぱいです」
感極まったようで、涙を流されたのです。

大切なのは、部下さんを一人にしないこと
私、ある意味、この業務の経験が全くなくて3年前に赴任してきて、彼女のようなベテランさんからしたら、まだまだ頼りないことこの上ない存在だったと思っていました。
もちろん、業務知識のさらなる習得努力も必要ですが、とにかく部下さんの支えになること。
これまでの私の管理職道のなかで最も大切にしてきたことを伝えることが今回できたようで、なんだか嬉しくなってきました。
例え業務知識が発展途上だったとしても、上司として全力でできることがある。それは、部下さんを一人にしないこと。
彼女の涙が、そのことにあらためて気付かせくれたのです。
まだしばらく仕事を一緒にできることもありがたく、でも、彼女の将来のキャリアのために再び出向元から相談があったら、今回のことは水に流して、あらためて協力させてもらおうと心しています。
一部上場企業にて女性管理職21年の私が、あなたの悩み解決をお手伝いします。すでに女性管理職で活躍されている方、これから目指したいと思っている方、女性管理職とともにお仕事をされている男性の方、企業の育成担当者の方、どうぞお気軽にお問い合わせください。