こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
前部署の部下さん、とても優秀な方でしたがご家庭の事情から関東圏外のご実家に戻る必要があり。
担当業務を変更して完全在宅でもできることをお願いすることなって、それでもしばらくして残念ながら退職してしまいました。
なぜ、彼女は辞めざるを得なかったのだろう…
当時のことを思い出しつつ、完全リモートの部下さんの気持ちを蔑ろにしないためには、どうしたら良いか?
解説します。
Aさんの退職
この部下さん、仮にAさんと呼びます。
前書きでもお伝えしたとおり、とても優秀で、将来の我が部署を背負って立って欲しい!そんな期待を寄せていました。
働き方として、完全リモートに変更となりましたが、
Aさんご自身からも「こんなことできます」と積極的に提案をもらって頼もしい限りです。
なのですが…
彼女への業務指示自体を、私のさらに上司がおこなうことになって、いったん自分が直接関わらなくなってしまったのです。
Aさん、なにか困っていないかなぁ…気になりつつも、なかなか直接お声掛けができず。
そうしてしばらく経ったころ、上司から報告がありました。
「Aさんが残念ながら退職することになりました」
えーーーっ??あまりの衝撃に我が耳を疑いました。
「あなたは必要ない」と言われているように感じてしまった
その後、退職前面談をリモートでおこなうことになり、上司に「私やります」と無理矢理担当を奪い取り、Aさんと久しぶりに話しができました。
もう辞めることを決意されていて、今さらの面談で申し訳ない。
よかったらお話し聴かせてもらえませんか?とお伝えすると
仕事のやり方自体は、そんなに困ってはいなかった。上司からの指示もその都度もらえてたので。
だけれど
他の先輩から引き継ぎをしてもらう必要あり、上司に「出張で本社に出社したいのですが」と相談したら、
その出張、必要ですか?
経費のことも考えて、できれば避けてほしい
…と言われて。
この言葉に、
「出張必要ない、ということは、つまり「あなたは必要ない」って言われているように感じてしまったのです。」
上司の何気ない一言がきっかけになった、そんなことはもう起きてほしくない
Aさんからのまた聞きですから、上司がどんな考えやニュアンスでそう伝えたのかはわかりません。
でもね。
出張費を抑えることよりも、大事なのは本人の心意気。
遠隔地で勤務していても、せめて、直接教われることは出向いて行ってでもやりたい。
その思いに報いてあげるのも、上司の務めです。
もちろん、しょっちゅう出張してもらってもよい、ということではありませんが、気持ちを汲んで取り計らうことを優先すべき時だってあります。
近くにいなくて離れたところで勤務している部下さんには、なおさらです。
Aさんの退職動機は、まだ他にもあったのかもしれませんが、上司の何気ない一言がきっかけになった、そんなこともう起きてほしくない。
本当に申し訳ない思いでいっぱいでした。
最後にひとこと
Aさんとはその後、連絡を取ることもありませんでしたが、どこかで元気にやっていることを願ってやみません。
目の前にいる部下さんだったら、言葉の誤解を生じずに済むことでも、離れている部下さんだからこそ、真意がしっかり伝わるように工夫すべき。
あらためて心しています。