仕事ができる上司ほど1on1で失敗する?部下の本音を引き出す”考えたくなる質問”とは

2026年4月19日 2026年4月21日 いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

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こんにちは。女性管理職21年の いくみ(@nesan_blogger)です。

1on1で部下さんと向き合っているのに、なんだか表面的な会話で終わってしまう…そんなお悩みをお持ちの管理職の方、多いのではないでしょうか。

「最近どう?」「順調?」「困ってることある?」

良かれと思って投げかけている問いかけが、実は部下さんの本音を”引き出せていない”どころか、”遠ざけてしまっている”としたら…?

この記事では、私自身の失敗談を元に辿り着いた、部下さんの本音を引き出すための具体的な問いかけフレーズをお伝えします。

「最近どう?」で始まる1on1が、部下さんを遠ざけている理由

私自身、これまで200人以上の部下さんと1on1を重ねてきましたが、正直に告白すると、最初の頃は”失敗だらけ”でした。

「最近どう?」
「順調?」
「困ってることある?」
「大丈夫?」

こういった問いかけ、一見すると優しく寄り添っているように見えますよね。
でも、実は部下さんからすると「答えやすいけど、考えたくならない質問」なのです。

「最近どう?」と聞かれたら、「まぁ、ぼちぼちです」
「順調?」と聞かれたら、「はい、大丈夫です」
「困ってることある?」と聞かれたら、「特には…」

こんな風に、反射的に”無難な答え”を返してしまう。そして、1on1の時間は過ぎていき、お互いに「話した気分」にはなるけれど、本音には一歩も近づけていない…そんな状況が生まれてしまうのです。

なぜ、問いかけを変えるだけで本音が出てくるのか

では、どうすれば良いでしょうか?

本音って、引き出そうとすればするほど、相手は身構えてしまいがち。
私が辿り着いた結論は、こうです。

【本音は、うまく聞き出すものじゃなくて、出てきやすくするもの】

つまり、上司が”技術”で聞き出そうとするのではなく、部下さんが”自然と話したくなる空気”を作る。そのための入り口が、問いかけの言葉なのです。

「答えやすい質問」は、反射的な返事しか引き出せません。
一方、「考えたくなる質問」は、部下さんの中で一度立ち止まって、自分の状態や本音と向き合うきっかけを作ってくれます。

この”立ち止まる一瞬”こそが、本音が顔を出す入り口になるのです。

部下さんの本音を引き出す、4つの問いかけの言い換え

ここからは、具体的な言い換え例をご紹介します。

「最近どう?」→「最近、気になってることある?」

「最近どう?」は、範囲が広すぎて、部下さんは何を答えていいか迷ってしまいます。
「気になってることある?」と聞くと、部下さんの頭の中で”最近引っかかっていること”が自然と浮かび上がってくる。答えの焦点が絞られることで、本音が出やすくなるのです。

「順調?」→「やりづらいところ、どこ?」

「順調?」と聞かれたら、よほどのことがない限り「はい」と答えてしまうもの。
「やりづらいところ、どこ?」と聞くと、”やりづらさが存在する前提”で会話が始まるため、部下さんも話しやすくなります。

「困ってることある?」→「今、何を変えたい?」

「困ってることある?」は、ネガティブな内容を申告させる質問なので、部下さんは遠慮してしまいがち。
「今、何を変えたい?」と聞くと、前向きな視点で現状の課題に向き合えるのです。しかも、ご本人の”意志”が引き出されるので、その後のアクションにもつながりやすいです。

「大丈夫?」→「無理してること、何かある?」

「大丈夫?」と聞くと、部下さんは「大丈夫です」としか答えられません。特に責任感の強い部下さんほど、そう答えてしまう。
「無理してること、何かある?」と聞くと、”無理していることがきっとあるだろう”という前提で寄り添えるため、部下さんも「実は…」と話し始めてくれます。

”話す技術”よりも、”待つ姿勢”

ここまで、具体的な問いかけのフレーズをお伝えしてきましたが、実はそれ以上に大切なことがあります。
それは、上司の「待つ姿勢」です。

恥ずかしながら、私が失敗していた頃を振り返ると、部下さんが話す時間よりも、自分が話している時間の方が長かったかもしれません。
1on1で失敗する上司には、こんな特徴があります。

アドバイスが早い
結論を急ぐ
話をまとめたがる

一見、仕事ができそうに見えますよね。でも、これこそが一番、部下さんが話さなくなる関わり方なのです。

部下さんが言葉を探している沈黙を、上司が埋めてしまう。
部下さんが話している途中で、「つまりこういうことだね」とまとめてしまう。
部下さんがまだ話したいことがあるのに、「じゃあ、こうしたらいいよ」とアドバイスで締めくくってしまう。

これでは、部下さんは「もう話さなくていいか」となってしまいます。

良い1on1は、上司がうまく話したときではなく、相手が「話してよかった」と思えたときに生まれる

1on1で本音を引き出すコツ、それは特別な技術ではありません。

”答えやすい質問”ではなく、”考えたくなる質問”を投げかけること。
そして、部下さんが話してくれるのを、じっくり待つ姿勢を持つこと。

ここを心がけるだけで、自然と良い語彙を選べるようになりますし、部下さんとの関係性も少しずつ変わっていきます。

【良い1on1は、上司がうまく話したときではなく、相手が「話してよかった」と思えたときに生まれる】

この記事が私と同じようについ失敗してしまって、1on1に悩んでいる人へ参考になったら嬉しいです。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。 40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で21年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。 → 詳しいプロフィールはこちらメルマガ登録はこちら