我が勤務先にも、在宅勤務者の人数が増えてきました。
メンバーさんたちのワークライフバランス向上のためにはよいことではありますが、オフィスで勤務しているメンバーにとっては「顔が見えない仲間」への心配が尽きないようです。
導入してから半年ほど。課題も出てきたため、レビューをしてみます。
「リアルにお互いが見えているマインド」からの切り替え
業務のタイプが「概ね1名で完結できる」ものであれば、在宅勤務はより馴染みやすいかと思いますが、
会社業務は「主で担当するのは1名でも、まわりの仲間と協力し合いながら完結する」というものが多い。
「皆で声掛け活動をしつつ仕上げていく」という言い方もできます。
これを「リモート(電話、メール)」で行うには、なかなかスムーズにいかないのが悩ましいところです。
従来の「リアルにお互いが見えている状態」が、身に沁みついている。
このマインドを徐々にでも切り替える。まずはそこを目指してゆく必要があります。
在宅勤務者から、感想を聞く
制度導入以降、オフィス勤務から在宅勤務に切り替えたメンバーさんが、在宅勤務を開始したときに言っていたこと。
「自分がオフィスにいるときは、在宅は楽でいいなーと思っていましたが、実際にやってみると楽では全くないと実感しました」
- なにか疑問があったときに、身近に声をかける相手がいない
- 必要な資材がすべて手持ちでは揃っていない
- 自宅の通信状況が不安定になることがある
…などが、その理由。
もちろん、メールやチャットでメンバー間の対話をすることも、資材を電子ファイルや画像で見ることも可能ですが、やはり、「みんなと同じ場にいることの一体感、安心感」という点では、オフィス勤務に分があるのは確かです。
在宅勤務者は、ある意味孤独に業務遂行をしていかねばならない。
あまり最初から負荷をかけてもいけませんので、一部、ご本人の担当業務範囲を変更し、しばらく様子見することとしました。
新人さんの早期在宅勤務開始は厳しい
一方、新人さんが入社して導入研修ののちに、在宅勤務開始というケースもあります。
その後は、リモートで継続教育を行うことにしているものの、やはりそれなりの習熟度が身につくまでは、一定期間オフィス勤務をしてもらうことのほうがよい。と、リーダーたちが口々に言います。
教える側も、業務に追われていることが多く、なかなかケアができないこともありがち。
傍らにいれば、それでも対話することが叶いますが、遠隔だと、ともすると「放置」になってしまう。
結果、新人さんもつい自己流になってしまって、ミスにつながることが心配。
今後新人さんが入社する際は、ある一定期間は(例:半年くらい)まずはオフィス勤務としてもらうことにしました。
バーチャルな空間を共有してみるのも一考
たとえば、「zoom」のようなツールを活用してみて、モニターに在宅メンバー・オフィスメンバー全員を映し、画面を介してでもお互いの顔が見えるようにしてはどうだろうか?という意見も出ました。
たしかに「バーチャルな空間」であっても、顔が見えることで、臨場感がもてそうだ。
実際にこの取り組みを行うかどうか、また、それが実施可能なのかは不明ですが、それも一考かもしれません。
最後にひとこと
まだまだ試行錯誤の連続とはなりそうですが、お互いの状況を思いやりつつ、臨場感をより共有していって。
「人」が行うことだから、何が正解ということは1つではないけれど。
とにかく「働き方改革」を推進して軌道に乗せてゆこう。