こんにちは。女性管理職17年の いくみ(@nesan_blogger)です。
新たな部署の責任者ポジションになって2ヶ月ほど経ちます。最初は完全アウエー。
「この上司は私たちにとってどんなふうに役立ってくれるのかしら?」と部下さんたちからの"品定め"の状況が続きましたが、ようやく信頼関係を築くことができつつあると実感。
何を心がけて何をやってみたのか。
事例とともに3つのポイントにまとめて解説します。
部下さんとの信頼関係を築く法 3つのポイント
実際にやってみる前に頭の中で色々考えていたことはあるものの、それはさておき。
やってみて改めて実感した点。ポイントは以下の3つです。
- 業務に入り込んで一緒に汗水流す
- 細かいことをいちいち指摘せず、結果を褒め称える
- 相手によって態度を変えない
さらに詳しくお伝えします。
業務に入り込んで一緒に汗水流す
部署の責任者となると実務に携わらないことも多いものですが、たまたま私が着任した直後から緊急案件が発生して、自分自身が実務を回していく必要がありました。
新たな分野で解らないことだらけ。それでも進んでいくしかなくって、四苦八苦しながらなんとかこなす毎日です。
やっていくうちに、あることに気づきました。
自分自身がアップアップな状況だけれど、それもありのまま部下さんみんなに見てもらってよくて、一緒に汗水流すことが大切なのだ。
最初の頃は「ねーさん、そんなことも知らないんですか?」みたいな冷ややかな雰囲気だったのが、時を経ていくうちに「ねーさんは頑張っている」というふうに空気が変わってきました。
部下さんから「私たちの隊長自らが業務しているって大変ですよね」と声をかけてもらったときは嬉しかった。
「いやいや。みんなとともに一緒に苦労するのが大事なのだから」って返しました。
細かいことをいちいち指摘せず、結果を褒め称える
次のポイントは、結果を褒め称えることについて。
部下さんから相談があったときに、よく、その過程を細かく指摘する上司を見受けます。
例えば、なぜ事象が起こったのか?経緯や背景をしつこく訊ねたり、報告書の書き方で「ここは相手に伝わりづらい」などと添削しようとしたり。
しかし、私の考え方は違います。
なぜ事象が起こったのか?なんて、上司ならば当然その背景を把握しておくべきですし、報告書は社外ならば細心注意を払う必要がありますが、社内だったらある程度大雑把でも問題なし。
過程を考察しているヒマがあるならば、その結果に注目すべし。
結果がうまくいかないようならば、反省を促せば良いし、うまくいったようならば褒め称えれば良い。
部下さんだってみんな忙しいのです。上司の無用な指摘で時間の無駄遣いを強いてはなりません。
相手によって態度を変えない
3つめのポイントは「相手によって態度を変えない」という点。
例えば、気に入っている部下さんとそうでない部下さんがいるとしましょう。
つい、前者には大らかに振る舞って、後者には厳しく振る舞って…ということをしてしまいがち。
または、自分の部下には命令調なキツイ言葉使いをするくせに、他部門やら経営陣やらへの連絡は、やたらヘリくだった言い方をする。こういう上司もよく見かけます。
自分自身では、その使い分けをさりげなくやっているつもりでも、部下さんたちにとってはある意味バレバレ。
「この上司は相手によって態度を変える」と察知された途端、信頼関係なんて築けるハズもありません。
相手が誰であれ。常にニュートラルに接することを心がけるのって大切です。
部下さんからの信頼サインをもらうと上司は嬉しい
ここまで、信頼関係を築くための3つのポイントについてお伝えしてきました。
色々な部署の管理職を経験してきたものの、新しい部署であらためて部下さんとのリレーションシップを得るのって全部イチからだからその都度苦労があります。
ある時点を境に「信頼関係のサイン」をもらうことができると、とても嬉しい。
- ねーさん。ちょっと相談にのってもらえますか
- ねーさん。いつもありがとうございます
- ねーさん。働き過ぎて倒れないようにしてくださいね
…そんな一言ずつがなんとありがたいことでしょう。
最初苦しいことばかりで、逃げ出したくなることも多々でしたが、今ではこの部下さんたちと一緒に仕事ができることが楽しくてしょうがありません。
最後にひとこと
どんな仕事であれどんな立場であれ。
いちばん大切なのは仲間との信頼関係。あらためて部下さんたちに教えてもらいました。
逆に「こんな言葉がけをすると部下さんのやる気を削ぐ」ということについて、別記事に書いています。よろしければコチラもどうぞ。