こんにちは。女性管理職18年の いくみ(@nesan_blogger)です。
管理職をやっているとつい「気負い」ばかりが空回りしてしまって、上手くいかないことってあるもの。
しょっちゅうそんな経験をしている私ですが、ふっと力が抜けるとき、つまり「心のスペース」ができたときに、それまでシャカリキになってもできなかったことが、達成できたりします。
最近もそんな出来事に遭遇して改めて「気負い」との付き合い方について、気づいたこと。
私と同じように気負っちゃう人に参考にしてもらえたらと、この記事を書きます。
「気負い」との付き合い方 3つのポイント
まずは「気負い」との付き合い方について。ポイントを3つに絞ります。
- 気負いを持つのは良いが、そこばかり囚われると上手くいかない
- 気負いの背景にある「人と比べる」心理
- 気負いからふっと解放されたときに、上手くいくこともある
さらに詳しくお伝えします。
気負いを持つのは良いが、そこばかり囚われると上手くいかない
「気負い」そもそもこの言葉の意味はなんだろう?
《「競(きお)い」から》自分こそはといった態度や気持ち。
ー Weblio辞書から引用
管理職たるもの「自分こそは」と強い信念を持ってマネジメントを遂行するのは大事。
「自分なんて」「私できるのかしら?」などと弱気のスタンスがあると、部下さんは敏感に感じ取ってしまうものです。
だから気負いを持つのは良いこと。
とはいえ、そこばかり囚われていると上手くいかないことが多いのです。
気負いの背景にある「人と比べる」心理
次に、気負いが空回りしがちなこととして「人と比べる」
気負いの語源「競(きお)い」にも通じる点かもしれません。
同じ志を持つ仲間がいるとしましょう。私の場合は管理職の同僚や先輩後輩…といったお相手となりますが、会社からはもちろんそれぞれ仕事の出来映えや数字達成度によって評価されます。
言い換えると優劣をつけられるということ。
結果が全てと言われてしまえばそれまでですが、実際にはそこに至る過程やそれぞれの担当部署の市場性の運不運にも左右されるもの。
しかしそこで「あの人だけ評価されている」「私のことは注目されていない」などと人と比べたり妬んだりしても意味がないです。
いつかは自分の順番が回ってくることがある。仕事の神様は公平なのだとゆったり構えておけばよし。
気負いからふっと解放されたときに、上手くいくこともある
3つ目の点は、気負いからふっと解放されたときについて。
どういう状況でそのときが訪れるのか?よく解ってはいませんが例えば、コツコツと積み上げてきた実績を自信だと感じられるとき。または、気負いを一旦リセットして方向切り替えようと思い立ったとき。
いずれにしても、そんな解放感の先には、意外なことにそれまでずっとモヤのように視界を遮っていたことが消失して、あららーー上手くいっちゃった。ってなこともあるものです。
「心のスペースができたとき」とも言えるかもしれません。
気負いとの付き合い方に気づいた私の経験
最近「気負いとの付き合い方」に気づいた私の経験を紹介します。
業務上目の前にある目標はもちろん日々こなしていきますが、それとは別に、ちょっと先が遠い大きな目標を抱いていました。
詳細は端折らせてもらいますが、この目標、管理職として自分が積み上げてきたことを元に5年間くらいずっと温めてきたもので、社内で例年開催されている「チャレンジ企画」みたいなところに何度か提案をしたのです。まさに気負い炸裂(笑)
ただ、その内容が自分の直面している現実とはややかけ離れている点もあって、提案を出したものの当然通らず「どうせ無理だろう」と挫折しかけていました。
また、仲間の1人がたまたま私と同じようなことを考えていて、いつの間にかそれに向かって具体的な行動や周囲へのアピールをしていることにも焦りを感じてしまった。
「あの人は凄いけど、私にはきっとできない」などと卑屈になったり「もう、いいや。普段のいつものことで精一杯頑張ろう」などと開き直りそうになったり。
まあ、提案書だけは書き続けていこう。書くことでまた別の自分の気づきにもなるだろうから。
気持ちがふっと軽くなって、まさに、気負いから解放されて新しい提案を出しておきました。
すると。
社内の某上席から「ねーさんの提案書。ちょっと気になるから話聞かせて」と声が掛かったじゃありませんか。寝耳に水とはまさにこのこと。
その後打ち合わせや提案の再提出を繰り返しながら、なんと!この私の提案が通ったとの報せを受けたときには2度ビックリ。
日常業務をこなしながら、この新しい試みにどう対処していけばよいのか?まだまだ試行錯誤が始まった段階にすぎませんが、そんな私の姿を見た部下さんから「ねーさんの後、追っかけていきます」と言ってもらえたのです。
気負い過ぎてしまったり人と比べて鬱々としたり、でも、自分の積み上げてきたことに自信もちつつ「ま、いっか」とある意味心の余裕ができたときに。
こんな出来事に遭遇するに至りました。
最後にひとこと
絶対こうありたい!という強い意志を持つのは大切なことです。思い描くままに物事が進んだら喜ばしいですが、もしかしたら気負い過ぎて上手くいかないってこともあるでしょう。
そんなときは一旦緩めてみることで、次の展開が見えてくるかもしれません。