こんにちは。女性管理職18年の いくみ(@nesan_blogger)です。
この記事を書いている2022年10月、我が勤務先の人事異動があり、それまで担当していた部署を離れることになりました。
管理職の使命は部下さんの成長や部署の発展に誠心誠意を尽くすこと。
ところが今回の私のように、その志を余儀なく中断せざるを得ないこともありがちで、じゃあ、懸命にやってきた上司の自分はなんだったのだろう?心折れそうになる。
そんなときの対処法を解説します。
人事異動した元上司の心情と部下さんの心情
まずは、人事異動した元上司と部下さんの心情について。
自分自身の惜別の念もさることながら、部下さんたちにとっても、ついていこうとしていた上司が変わってしまったら、またイチからやり直し感が満載なことでしょう。
元上司としても、この部署にかけてきた情熱を断ち切らなければなりませんから、かなり辛いことです。
でもね。
異動が発生してしまったのは事実で、自分が部下さんたちに寄り添うことができなくなったのも事実で、
受け止めざるを得ない部下さんたちがいる、ということも事実なのです。
会社組織に属している限り、残念ながら自分の力ではどうすることもできません。
上司が変わっても部下さんは育つ
では、上司が変わったら部下さんは成長できなくなるのでしょうか?
元上司としては、部下さんの成長を願うことには変わりありませんが、新しい上司だってその思いは同じ。
というよりも、その思いを持っていないのならば上司と名乗る資格もないです。
残念ながら、世の中の上司が全員同じ考えじゃないことも無きにしもあらずだけれど、部下さんっていつも懸命に上司についていこうとしてくれて、だからこそ、上司が変わっても部下さんは育つのです。
元上司が心の平穏を保つ法
一方、元上司の心情としては、実はやや複雑なものがあります。
- 私を慕ってくれた部下さんたち。私がいなくなったら路頭に迷ってしまうのではないだろうか?
- 新しい上司に自分の思いを託そうとするものの、果たして同じように立ち回ってくれるのだろうか?
- ずっと一緒に歩んでいきたかったのに、叶わなくなってしまった
…etc.
おかしな考えですみませんが、部下さんたちはきっと困っているに違いない。つい、そんなふうに思ってしまいがちで、そのことで逆に「やっぱり私でなくっちゃ」みたいな心の平穏が保たれたりします。
実際には、そんな元上司の心配事などさておき、新しい上司としっかり向き合って今後のことを考えようとしてくれている部下さんたちなのです。
そんな様子を見るにつけ、ホッとするやら寂しいやら。
いずれにしても、最早部下さんたちにとって私は過去の人。残念ですがこの現実を受け止めて、次に与えられた使命を粛々とこなしていくしかない。
「ねーさん、戻ってきてくれたら嬉しい」みたいなシーンを思い浮かべようとしても、おそらくそれは自分勝手な幻想に過ぎないんですよね。
上司が変わっても部下さんはきっと育つ。
元上司はそっと見守ればよいのです。
最後にひとこと
なんだか往生際の悪いことばかり書いてきてしまいました。すみません。
上司が部下さんとお別れしたくないと思っている以上に、きっと部下さんはそれでも、ひたむきに前に進もうとしてくれている。
そのことこそが、元上司が心の平穏を保てる一番のポイントなのだと、あらためて心しています。