息子が30歳の誕生日を迎えました。
言い換えれば、母親を30年やってきたことになります。
もうそんなに経つんだーー実感がないのですが、母親30周年(笑)のこの日に。ブログに記すこととします。
親も子供と共に成長する
子育て30年、あらためて感じるのが【親も子供と共に成長する】ということ。
息子が生まれて母親になりたての頃、何をどうしていいのやらサッパリ解りませんでした。とにかくミルクを与えてオシメを替えて…息子が生きていくための力添えに必死。
その後も子供の成長節目節目に色んな出来事があって、もちろん初めて経験することばかり。決してお手本のような母親であったとは言い難いですが、失敗したり嬉しいことがあったりの繰り返しでなんとかかんとか30年。
現在は社会人として頑張っている息子の姿を見るにつけ、自分もきっとそれに伴って成長してきたのだと思えるようになりました。
息子が生まれたときのこと
個人的な話ですみませんが、息子が生まれたときのことを振り返ってみます。
私は里帰り出産をすることにしたのですが、出産前日の朝から陣痛の間隔が短くなってきて、夜中に「もう無理!」と母に訴え出て、産院まで彼女の運転する車で運んでもらいました。時刻はおそらく3時頃だったと記憶しています。
夜から降り始めていた雨がさらに激しくなっていて、産院の窓からも叩きつけるような雨音が聞こえてくる。
そんなBGMと共に陣痛と格闘しつつ(笑)いつの間にか夜が明けて、そして我が息子誕生の時を迎えました。
私は直接目にしてはいませんが、雨が止み朝方に虹が出ていたとのこと。母が「この子は虹の子だね」と、しみじみ語っていたのを昨日のことのように思い出します。
いつの間にか親業30年
赤ちゃんだった息子が保育園生になり、小学生になり、中学生になり…まあ色々な出来事が起こること。
息子といえども他人。本人なりに考えをもって行動をしているのですから、親が圧力的に変えさせようと思ったところで無理。
途中まではそれに気づかず、なんでも上から押し付けるような言い方ばかりしてしまっていました。
高校生くらいから心の問題を抱えるようになってくると、親が言うことと逆の行動ばかり。おそらく子供も成長過程の中で色々ともがき苦しんでいたのだと思います。
親も人間ですから、ただ微笑んで見守ることもできずイラッとしたりムカッとしたり、壁にぶつかっては途方に暮れそうになることも多々。
そんなときにママ友からある本を勧められて藁にもすがる思いで読みました。
「子供が育つ上で親がいかに関わるか、という親の側に焦点を当てて子育てを見直す」ことがテーマになっていて「子育て」でははなく敢えて「親業」とタイトルに冠しているのが象徴的。
いわゆる「育児書」のようなものはほぼ読まずに終わってしまった私でしたが、この本だけは繰り返し読んでは自分の考えや息子との接し方を見つめ直すきっかけをもらったものです。
育てるのではなくて育つのを見守る。親業30年やってきて頑張ったなぁ。息子30歳の日にあらためて自画自賛しちゃいました。
最後にひとこと
話が少し逸れてしまいますが、我が母はこの記事を書いている時点で90歳。息子とはちょうど60歳違いで同じ干支です。
そして私は還暦。
息子30歳、私60歳、母90歳。
書いてみて気づいたのですが、母が私を産んでくれたのも私が息子を産んだのも同じ30歳の時だったのねーー。
なんだかキリがいいこの3人(笑)それぞれに実りある年にできるよう、精一杯過ごしていきます。