こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
マネジメントにおいて最も重要なことの一つは、全体を眺める視野を常に持ち続けること。経営戦略から日々の業務運営まで、あらゆる要素が絡み合う中で、全体像を見失わずに舵を取るのは簡単なことではありません。
様々なノウハウは専門家の解説に委ねるとして、この記事ではそのためのちょっとした「裏技」をご紹介します。
視野狭窄起こさないための裏技、とは?
その裏技とは?
「360度を見渡すイメージ」を常に持っておく。ということです。
例えるならば、地球儀のように常に首をグルグル回す…といった塩梅。
え?なんだそんなこと?
と思われますよね。ですが、コレかなり効くのです。
もちろん、単に物理的に見回すことを意味するのではなく
【どの方向からも情報をキャッチし、見落としがないかを常にチェックする姿勢】を象徴している、と捉えてください。
360度を見渡す 事例
特に、普段の業務においては、会話の中から重要なヒントや気づきを得ることが多々あります。
例えば、ある日、部下さんとのちょっとした会話の中で、何気なく言われた一言をメモに書き留めておきました。
その時は何も感じませんでしたが、後から見返してみると、言葉の表面的な内容以上に、その奥に別の想いが込められていることに気づいたのです。
部下さんが伝えたいことは、必ずしも表面的な言葉通りではありません。
時には、直接的に言葉にするのが難しい思いや、遠慮して言えなかったことが隠れていることがあります。メモを見返してそのことに気づいた瞬間、「そういう考え方もあるのだ」と改めて認識し、それも個性の一部として尊重しようと心がけるようになりました。
この事例は「実際に目で見ること」を指しているわけではありませんが、「心の目」においても視野を広げることの大切さに気づかせてもらっったのです。
伝えるべき相手を全て網羅しているか?
もう一つ、別の事例を紹介します。
ある重要な事象について、部下さん全員に速やかに伝えるべきことがありました。
勤務中の部下さんであれば「部署全員メール」のような集合アドレスがあって、そこに発信すれば全員に見てもらうことができます。
一方で、休職中の部下さんたちは、この集合アドレスから一時的に除外されていますから個別に連絡する必要があって。
待てよ。この「部署全員メールアドレス」に送るだけでいいのか?と思考を360度グルグル回転させました。その時の問いは”伝えるべき相手を全て網羅しているか?”です。
結果、ご本人たちからあらかじめ知らせてもらっていた緊急連絡先に1人ずつメールを送りました。
”グルグル”をしなかったら気付けなかったことです。
最後にひとこと
マネジメントのポイントとは、全体を俯瞰する視点であることは言うまでもありませんが、そのための具体的な手法は人それぞれです。
私の場合は、「首を360度に回す」というイメージを持つことで、より広い視野を保ち、部下さんとのコミュニケーションにおいても見落としを減らすことができました。
ぜひ、日々の業務の中で、視野を広げるための自分なりの工夫を見つけてみてはいかがでしょうか。それが、思わぬ発見や気づきをもたらし、チーム全体の成長につながるはずです。