ここのところ、あらたな部署の部下さんたちとの面談をしています。
ある部下さんと対話をしていたときのこと。
「私…お客様とお話するのが実はニガテなんです。勉強して知識を積み上げてゆくのは得意なのですけれど…。」
この部署のお仕事は「お客様相談」。確かにソコに苦手意識があるとチト辛いものでしょう。
でも、勉強好き。
そんなやりとりをしていたら、電球のようにあることが思い浮かびました。
インプットとアウトプット
ワタシがいつも学びを得ている、精神科医・作家の樺沢紫苑先生。
樺沢先生からつねに教わっているのが、「インプットとアウトプット」。
著書である『ムダにならない勉強法』の一部を引用させていただきます。
インプットは、だいたいみなさんやっています。しかし、インプットだけでは勉強の効果は上がらない。アウトプットこそが、記憶するため、成績を上げるため、そして自己成長するためにもっとも重要な「鍵」となる。アウトプットこそが勉強の本質です。
それまでのワタシも、”だいだいのみなさん”と同様、インプットメインな毎日でした。しかし、樺沢先生に教えていただいて以降、つねにアウトプットを心掛けるようになりました。
また、「アウトプットの本質とは?」について、やはり、書中の解説を引用させていただきます。
アウトプットとは、脳の中に入ってきた情報を、脳の中で処理して外界に「出力」することです。具体的にいうと、「話す」「書く」そして「行動する」ことです。
この工程を経て、記憶が脳内に定着できる。
樺沢先生ご専門の脳科学根拠にも裏打ちされた、ゆるぎないこと。
ワタシにとって「アウトプットしてナンボ」は金言となりました。
知り得たことをブログに書く。確かにそうすることによって、より記憶が定着できるようになったと実感。
そしてそれが、読んでいただく方々の少しでもお役に立てることがあるのなら、こんなに嬉しいことはありません。
お客様とお話するのもアウトプット
こうしたワタシの経験をかいつまんで、くだんの部下さんに伝えてみました。
「貴方が一生懸命学んだことをお客様に聴いていただけることによって、”脳内図書館”にそれが確固たる蓄積となってゆく。楽しくありませんか?
勉強(インプット)するだけじゃ、忘れちゃうものですよ。」
すると、部下さんの顔がパッと明るくなりました。
「そんなこと、考えつきもしませんでした。お話をすることで勉強が完結できるなんて、なんだか楽しく思えてきました。」
そう、貴方は、日々お客様とお話する仕事に就いていることによって、最強の勉強術を実践できちゃうのです。
そんな思いを込めての、今回の部下さんとの対話。
ワタシもとっても嬉しくなりました。
ワタシこそ、アウトプットの場をいただけています
この一年間は間接部門に在籍していたこともあってか、個人的に学んでいたことを、会社のメンバーにフィードバックする機会は全くありませんでした。
今回、新たな部下さんたちとの対話の機会をいただいて、初めてワタシも、勤務先の場においてアウトプットができたともいえます。
ありがたいなー。
樺沢先生の教えでは、アウトプットの発展型のひとつとして、「講師になる」という点をご指南くださいます。
「講師になる」というのは、「人に教えられる」存在が「人に教える」存在になるという、180度立場が変わることを意味します。
「講師になる」ことによって、圧倒的に記憶に残る。伝えるべきことを体系化することによって自分流が極まる、人から感謝される…etc.凄いメリットが得られるのです。
ー『ムダにならない勉強法』より
ひとりに伝えたことを、さらに多くの人に伝えたい。
現在の職場でそんな機会を持てるかもしれない…と思えるようになってきたぞーw
「ワタシ、お客様とお話するのがニガテなんです。」
相談してきてくれた部下さんに、あらためて感謝です。
まとめ
インプットしてアウトプットして、さらにインプットしてアウトプットして、またまたインプットしてアウトプットして。
樺沢先生のおっしゃるこの「らせん階段」をこれからもドンドン上ってゆきたい。
自分にとって本当に必要な情報を厳選して集め、アウトプットしながら整理することで、脳内図書館に次々格納されてゆく。
ー「樺沢塾」動画より
ぜひ、インプット⇔アウトプットを活用し、”脳内図書館”を充実させていきませんか。
存分に学ぶことのできる樺沢紫苑先生の書はどれもおススメですが、まずはこの一冊をどうぞ。
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