こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
女性管理職の後輩と話す機会がありました。課長となって4年目、お子さんが保育園の年長さんで、仕事の責任と子育てでいっぱいいっぱいになって悩んでいる様子。
とある調査によれば、働くママの約9割が「仕事と子育ての両立に悩みがある」と回答しているそうです。特に管理職となれば、責任の重さから悩みはさらに深刻になりがち。
その後輩との対話から、多くの女性管理職が抱える本音と効果的な向き合い方について、あらためて考えさせられました。
解説します。
女性管理職が抱える根深い自己否定
「自分がこのまま管理職をやっていても良いのでしょうか?」
後輩の口から洩れたこの言葉に、かつての自分を見るようで胸が痛みました。
管理職としての重責、家庭での子育て、そして自分自身の時間のなさ。これらが複雑に絡み合い、自信を失わせてしまうのです。日々のタスクをこなすことで精一杯になり、自分の存在価値そのものを問い直してしまう。
もうね、目の前のことで一杯一杯になって、自分を俯瞰して見ることができなくなってしまう。そんな時期があるのは、むしろ当然のことです。
この記事を読むと得られること ー 9割の女性が抱える悩みを乗り越える希望の光
この記事では、管理職と子育ての両立に悩むあなたに、実際に効果を実感した新たな視点と心の持ち方をお伝えします。
具体的には
- 「責務は担える人にしか降りてこない」という自信を取り戻す考え方
- 子育てを「20年スパンの長い旅」として捉える視点で一喜一憂しない心構え
- 部下のやりがいを支えるマネジメントスタイルが必ず実を結ぶ確信
- 「完璧」を捨て、必要なところで「手抜き」する現実的な両立術
…と言った点。
これらの視点を持つことで、今の苦しさが単なる通過点であることに気づき、より余裕を持って日々を過ごせるようになります。
キーワードは「選ばれた責務」と「20年の旅」
私がこの後輩に伝えたこと。ポイントは4つありますが、キーワードは「選ばれた責務」と「20年の旅」です。
責務とはそれを担える人のところにしか降ってこない
管理職を担っているということはつまり、「仕事の神様」から選ばれた人なのです。それまでの実績や頑張りがあったからこそ、今の立場があるのだとぜひ自信を持って欲しい。
多くの女性が仕事と子育ての両立で「仕事に打ち込めない」と悩む中、この「選ばれた存在」という視点は、自己肯定感を高め、責任を前向きに捉え直すための強力なマインドセットとなります。
後輩の表情が、この言葉を聞いたときに少し明るくなったのが印象的でした。「これまでの自分に自信を持つ」というアドバイスを新鮮だと言ってくれたのです。
子育ては20年スパンの長い旅と考える
「子育ての旅は長い。20年スパンくらいで考えた方が良い」
幼少の頃、小学生になったら、中学生、高校生、大学生…とその折々でさまざまに子育ての悩みに面する。特に我が家の場合は息子が社会人として巣立っていく目前で、大きな壁にぶつかって苦しんでいました。
この経験があって、目の前のことに一喜一憂せず、のんびりゆったり構えていくことが大切なのだとあらためて気付かされました。
「今」の問題に囚われると視野が狭くなりますが、長い旅路の一コマと捉えれば、心に余裕が生まれるものです。
なので、特に子育てが始まったばかりで奮闘している部下さんに、このことを常に伝えるようにしています。
部下を育てる喜びで自分の存在価値を実感する
マネジメントスタイルについて話題になった時、後輩は「部下が仕事にやりがいや楽しさを感じられるように支えていく」と語ってくれました。
このマインドはとても素晴らしい。今は苦労が多いかもしれませんが、このような姿勢は必ずや実を結ぶでしょうし、部下たちも信頼してついてきてくれるに違いありません。
管理職の醍醐味は、部下の成長を見届けること。その喜びを感じられるようになると、管理職としての自分の存在価値も実感できるようになるものです。
完璧を捨て、上手な「手抜き」で心の余裕を作る
そして「家事などを上手に手抜きする」ということもぜひやってみて欲しい。
完璧主義を捨て、割り切ることも大切な戦略なのです。
例えば、毎食手作りにこだわらず総菜や冷凍食品を活用する、掃除の頻度を減らす、外部サービスを利用するなど、自分にとって「譲れない部分」と「手を抜ける部分」を明確にしてみましょう。
家事を少しぐらい頑張らなくても、堂々とすること。手抜きぐらいがちょうどいい。そう考えると心の余裕にもつながります。
最後にひとこと:あなたは一人じゃない、9割の女性が同じ悩みを抱えている
「これまでの自分に自信を持つ」「子育ては20年スパンで」そんなふうにアドバイスしてもらった先輩はいくみさんが初めてで新鮮でした、と言ってもらって嬉しくなりました。
◯◯すべき、とつい、先輩風吹かせて強い口調で物事を伝えてしまいがちですが、決めるのは自分なのですから、たとえ先輩だったとしても「本人が悩みを乗り越えるために手助けとなることを伝える」ことが大切。
女性管理職の皆さんへ。あなたの悩みや苦労は決して一人だけのものではありません。多くの人たちが同じことに向き合っているに違いないです。
管理職と子育て、どちらも長い旅。焦らず、自分を信じて歩んでいきましょう。