こんにちは。女性管理職18年の いくみ(@nesan_blogger)です。
職場で「ラインケア研修」を受講しました。
最初にこのタイトルを聞いたときには「ライン(管理監督者)をケアするための取り組み」と勘違いしてしまったのですが、実際には真逆でした。
管理監督者が主体となり、従業員の健康管理に取り組むメンタルヘルス対策。
研修で学んだ点と実際の日常業務を踏まえて、あらためて気付いたことを解説します。
ラインケアとは?
まずは、ラインケアとは?について。
ストレスチェッカーWebページ から引用します。
職場のメンタルヘルス対策を効果的に進めるためには、①セルフケア、②ラインケア、③事業場内産業保健スタッフによるケア、④事業場外資源によるケアの4つのケアが必要です。
このうちラインケア(管理者によるケア)とは、「労働者と日常的に接する管理監督者が、心の健康に関して職場環境などの改善や労働者に対する相談対応を行うこと」をいいます
そもそもは、厚生労働省の「労働者の心の健康の保持促進のための指針」によって2006年頃から取り組みが始まり、数年おきにその計画が策定されていることに基づいているようです。
ラインケアの概念については、まずは理解をしました。確かに、部下さん自身が気付く(セルフケア)だけでなく、最も身近にいる上司が気付く(ラインケア)のが大切。
では、具体的に上司がすべきこととは何でしょうか?
ラインケアとして上司がすべきこととは?
部下さんが心の体調不良になってしまわないように。
上司が日頃からケアを心がけるのは当然のことで、これまでにも各管理職が取り組んできたことでしょう。
それでもあえて”ラインケア”が提唱されてきているのは、部下さんたちの一番身近にいるラインがいち早く「いつもと違うかも?」のキャッチアップを心がけていくことが大切で、それによって未病の段階で対処できることを目指していこう…ということなのかもしれません。
そのサインとして挙げられている事例が
- 遅刻早退や欠勤が増えている
- 仕事の能率が低下している
- 報告や相談などの会話がなくなっている
- 表情に活気がなく動作にも元気が見受けられない
- ミスが目立つ
…といった点。
もちろん、できる限り声かけて傾聴して、必要ならば業務負荷軽減や配置換えなどの対処をすべきですが、その背後に、もしかしたら病気が潜んでいるかもしれないから。
上司だけが部下さんの異変を抱えるのでなく、産業医やカウンセラーに支援を仰ぐことも必要です。
日常業務の中での、ラインケアの取り組み
日常業務を行いながら、その中でのラインケアの取り組み。
私自身もつい、目の前の業務を回すことに精一杯になってしまい、かつ、メンタル不調の部下さんたちは、自分から積極的に相談アクションができないことも多いから。
産業医やカウンセラーの先生に助けてもらって”二人三脚”で寄り添っていこう…と心がけてきたものです。
それでも、残念ながら事前にサポートすることが叶わず、結果休職となってしまったことも少なくありません。
そんな部下さんの様子を見るのは、本当に辛いもの。
逆に、回復して笑顔いっぱいの様子に出会うと心底嬉しくなります。
管理職が心がけること
専門家に力添えをもらうのは、冒頭の段落でお伝えしたステップの③番目となりますが、
とにかく。
「あれ?この部下さん大丈夫かしら」というセンサーを磨くこと。
例え取り越し苦労だったとしても、センサー反応した時は躊躇なく声をかけること。
上司のみで対処できない場合は、専門家に支援を求めること。
ラインケアを担う立場の管理職として、繰り返し心がけていかねば。
あらためて心しています。