こんにちは。女性管理職18年の いくみ(@nesan_blogger)です。
部下さんの業務状況をサポートするのが管理職の使命ですが、ご本人さんたちの健康管理に気を配ることも責務のひとつ。
とはいえ、自分だけではサポートしきれないことも多々あり。
そんなときにありがたい存在となってくれるのが産業医の先生です。
これまで管理職業務をおこなってきたうえで、産業医の先生には幾度となく助けてもらいました。
今回はそんなお話です。
なぜ、産業医の先生に助けてもらえるのか?
まず、「なぜ、産業医の先生に助けてもらえるのか?」についてお伝えします。
部下さんたちの健康管理にも気を配る必要がある(ラインケア)が重要だと頭では理解していても、業務を円滑に回すことばかり優先してしまい、つい、目の前のオペレーション遂行に気が向かってしまいます。
このメンバーが体調不良で抜けてしまったら、他のメンバーが疲弊してしまう。ひとりだけでなくみんなをフォローしなければならないから、なんとかやっていける方法はないのだろうか?
どうしても、そんなふうに考えてしまいがちです。
しかし、体調不良な部下さんをケアしてあげたい気持ちも山々。
産業医の先生は、客観的にどうすべきなのか?ご本人にも上司の私にも、的確にアドバイスをしてくれるのです。
産業医の先生に助けてもらった事例
実際に、助けてもらった事例をご紹介します。
ある部下さん。
体調不良で休職していましたが、主治医の先生に「そろそろ仕事に戻ってもよさそうだよ」と言われたということで、連絡をくれました。
我が勤務先では、主治医の判断をもとに復職可否については産業医の判断を踏まえて上司が決定する、というルールになっています。
これまでの経緯を私から産業医の先生に報告し、そのうえでご本人との面談を実施してもらう。
休職中の過ごし方をヒアリングしてくれて、先生がアドバイスしてくれたこと。
「あなたねー。回復しつつあるのは喜ばしいけれど、まだ万全じゃないから。もう少し整えてから仕事に戻りなさい。ポイントはこの点とこの点です」
正直、私自身も「まだ早いのではないだろうか?」と疑問を感じていたのですが、主治医がオッケーしているみたいだし、ご本人も戻りたいって切に願っているし、その思いに答えたいって、気持ちが行ったり来たりしちゃっていました。
ズバッっと切り込んでくれたことで、ご本人も納得
その後、私もご本人と面談をします。
もう少し休職しておいたほうがよいと言われて、さぞかし落胆しているのでは?と案じていたところ、とってもスッキリした表情をしている。
「私は仕事に戻りたい、という気持ちを自分自身確認できた。でも、まだこれから整えなくてはならない点を産業医の先生に指摘してもらって、自分がこれからやるべきことが明確になりました」
私が本音で伝えたいと思っていたこと。
産業医の先生がズバッと切り込んでくれて、ご本人も納得できて、これほどありがたいことはないです。
「あなたが戻ってきてくれるのを待ってるよ。でも、しっかり治してもらうことをみんなで願っているから」
そんなふうに伝えることができました。
上司は、産業医の先生とのコミュニケーションを図ることも大切
このように、部下さんのヘルスケアでお世話になることの多い産業医の先生。
日頃から、コミュニケーションを図ることも大切です。
単に、部下さんの体調不良をケアしてもらうだけの存在と思ってしまったら、その前後に上司として何を心がけるべきなのか?しっかり理解することもできません。
長年管理職をしてきた私からお伝えしたいことは、とにかく産業医の先生とコミュニケーションを図る。
自分ひとりだけでなく、産業医の先生ひとりだけでなく、二人三脚でサポートすることで、より客観的に適切に対処ができるのです。
最後にひとこと
すっかり産業医の先生とも仲良くなって(笑)ポツッと先生が言っていたこと。
「いくみさんさぁ。人生100年時代、従業員の働き方って『全員一律フルタイム正社員』だけじゃなくって、もっと企業側も多様化に取り組まないといけないよね。全員が健康万全なときばかりじゃないから。あ、コレおたくの会社の問題だけじゃなくって、日本全体の問題ね」
100年ライフをビジョンとしている私にとって、そんなメッセージがとても刺さりました。