こんにちは。会社員38年&女性管理職18年の いくみ(@nesan_blogger)です。
この記事を書いている2022年は私のキャリアの大きな節目を迎えました。
それは【定年退職】
我が勤務先の就業規則に沿って満60歳を迎えた当月末、正社員としての就業人生を終了。
その後も引き続き「定年再雇用」で責任も役割も全く変わらずな日々を送っていたのですが、ある時余儀なく変化を強いられてしまう出来事が起こったのです。
定年1年目。これからどう過ごしていけばいいのだろう?
悩みに瀕していたときに出会った『定年1年目の教科書』この本を読んでかなり気持ちが救われました。
どんなことが書いてあるのか?そして、私はどの点に助けてもらったのか?
同じような状況の人たちに参考になれば嬉しい。ご紹介します。
『定年1年目の教科書』どんなことが書いてあるのか?
まずはこの書の要約について。
著者さんは新卒入社で34年ご勤務された会社から「突然の早期退職募集」があって、定年(60歳)3年前に早期退職の道を選ぶことをご決断された方です。
あらたなキャリアを模索しながら試行錯誤され、全く異業種での再就職先が決まってからも様々なご苦労をしながらの"リアル定年活動"を包み隠さず語ってくれている。
具体的には主に以下のような内容です。
- しくじりからの逆転人生:これがリアルな定年活動だ!
- 好印象を持たれる素敵なシニアになる秘訣
- 仕事・お金の不安を解消!
- 孤独を解消:つながりを作ろう
特に興味深い点が、再就職先に就業された後に、副業へのチャレンジや業務委託(コントラクトワーカー)に変更して独立を果たされたこと。
では、実際に私はどのような点に救われたのか?次段落でお伝えしていきます。
『定年1年目の教科書』定年1年目の私が救われたこと
突然梯子を外された出来事
冒頭でお伝えしたとおり、ちょうど私もまさに定年1年目の再出発をしていて、しかし定年前と何も変わらない役割を担っていました。
こんなふうにやらせてもらってありがたいなあ。我が勤務先に感謝しつつ、とはいえ、部門責任者なのでかなり激務でもあって、とにかく頑張ろうって必死に過ごしていたとある日。
上司から呼び出しがあって「ねーさん。今のポジションは9月末までで終えていただき、後任者に引き継いでください」
は?何言ってるんだろう??起こったことをすぐには受け入れられずにかなり悶々としました。
少しずつ事態を理解しようとしつつなときに気づいたのです。
定年再雇用(契約社員)だと残念ながらずっと約束されたことってなく、契約期間が終わればお役御免ということもあるのだということに。
もちろん「高齢者雇用安定法」に沿って、働く本人が希望すれば、雇用主は65歳までの雇用確保義務がある…とはなっていますが
突然梯子を外されたダメージから立ち直れそうにありません。
この先どうしたらいいのだろう?本書に救われた
これまでずーっと懸命にやってきてこの仕打ち辛すぎる。
上司は次のポジションを検討するとは言っているものの、前段落で書きましたとおり、約束されたことなんて何もない。
かなり落ち込みました。さりとて部下さんたちに悩んでいることを打ち明けるわけにもいかず(部下さんたちを不安にしてしまうから)1人で悶々としていたのです。
そんなときに出会った本書。
著者さんがご苦労された再就職や、その後に得られた副業や業務委託や。
我が勤務先にしがみつこうとしなくたって、きっと色々可能性はあるのだ。私も次のポジションが無いんだったら、仕切り直せばいい。
各章を読み込んでいきながら、とても勇気をもらえたのです。
その後の私の進路
紆余曲折の後に、我が勤務先でこれまでの経験とは全く異なるポジションでの任務を続けることになりました。
新たな上司から「ねーさん、うちの部署にきてくれてありがとう」と言われたときは涙が出そうになりましたが、ここに至るまでの間とてつもない不安に押しつぶされそうになっていてもなんとか乗り切れたのも、本書のおかげと言っても過言ではありません。
私のように定年再雇用道を極めようとしている人、定年後起業や業務委託で新天地を開拓しようとしている人。
人生100年のうちの60年なんて、まだほんの5分の3にしか過ぎませんから、その先の5分の2を活き活きと過ごしていくためにも、ぜひオススメの1冊です。