こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
「部下の話を聴く時のNG行動」というテーマでショート動画を撮ったところ、Instagramで92万回再生、111件ものコメントをいただくという驚きの反響がありました。この数字からも、多くの方がこのテーマに関心を持っていることがわかります。
この記事では、動画の反響から見えてきた「上司と部下のコミュニケーション」について解説します。
とくに、上司の人に参考にしてもらえたら嬉しいです。
【問題提起】あなたも無意識にやっていませんか?部下の心を閉ざす聴き方
部下さんが話しかけてきたとき、あなたはどんな態度で聴いていますか?
実は、意外と無意識のうちにやってしまっている「聴き方NG行動」があります。こうした態度は、部下さんに「自分の話をちゃんと聴いてもらえていない」という印象を与え、次第に心を閉ざしてしまうことに。
特に以下の3つの態度は要注意です。
- 腕組みをして聴く
- パソコン作業をしながら横向きで頭だけうなづく
- 斜めに構えて正面を向かない
これらの態度は、言葉では「聴いていますよ」と言っていても、体は「あなたの話に関心がない」というメッセージを発しているのです。
【結果の提示】適切な聴き方で信頼関係が劇的に変わる
実は、適切な聴き方を意識するだけで、部下さんとの信頼関係が劇的に変わります。
動画へのコメントでも、「こういう対応って、普段からしちゃってるから仕事にもきっと出ちゃってるんだよね」「なんだかんだ、人対人だから。部下も上司もまずはビジネスとして、というよりは人としてどうあるか、だよね」といった声が寄せられました。
こうした声からも、上司・部下の関係性を超えた「人対人」の姿勢が、良好な職場関係の基盤になることがわかります。
【結果の根拠】なぜ聴き方が重要なのか
なぜ”聴き方”がこれほど重要なのでしょうか?
それは、コミュニケーションにおいて「非言語メッセージ」が言葉以上に強い影響力を持つからです。とある研究によれば、私たちが受け取るメッセージの55%は表情やボディランゲージなどの視覚的要素、38%は声のトーンなどの聴覚的要素で、実際の言葉の内容はわずか7%に過ぎないと言われています。
つまり、どんなに良い言葉で応対していても、体の向きや視線などが「聴く姿勢」になっていなければ、相手には「話を聴いていない」というメッセージが伝わってしまうのです。
【解決策の提示】効果的な聴き方と両者への配慮
では、どのように部下の話を聴けば良いのでしょうか?ポイントを3つにまとめます。
基本の聴く姿勢
- 作業の手を止める
- 相手の方を向く
- アイコンタクトを取る
- うなずきや相づちで理解を示す
部下側の配慮も大切
一方で、動画へのコメントには異なる視点も寄せられました。
「話しかける側も、相手のスケジュールを見て話しかけるタイミングを考えたり、相談なのか報告なのか、何分程度時間をもらうのかなど、配慮が必要」という意見です。
確かに、上司の作業を中断させることに申し訳なさを感じる部下さんもいます。中には「手を止めずに聞いてもらった方が気が楽」という方もいるでしょう。
状況に応じた柔軟な対応
コミュニケーションに「これが絶対」という正解はありません。大切なのは、お互いの状況や気持ちへの配慮。
- 緊急性の高い話題なら、作業を中断して全面的に聴く
- 簡単な報告なら、短時間でも良いので正面を向いて聴く
- 「今、少し手が離せないけど、〇分後なら集中して聴けるよ」と伝える
こうした柔軟な対応が信頼関係にもつながっていくものです。
【結論】人対人の姿勢が信頼関係を築く
繰り返しになりますが、上司も部下も人です。より良いコミュニケーションのためには、相手への配慮とリスペクトが何よりも大切です。
動画の反響から、多くの方がこのテーマに共感していることを実感しました。それだけ「話を聴いてもらえている」という体験が、私たちにとって重要なものなのでしょう。
相手の話に真摯に耳を傾ける姿勢は、上司・部下の関係を超えた「人としての基本」です。日々の小さな心がけが、職場の信頼関係を大きく育てていくことに他なりません。
最後にひとこと
人は、話を「ちゃんと聴いてもらえている」と感じると、心が開き、本音で話せるようになります。反対に「聴いてもらえていない」と感じると、必要最低限の情報しか伝えなくなってしまいます。
上司として、今一度自分の「聴く姿勢」を振り返ってみませんか?それが、部下さんとの信頼関係を深める第一歩になるはずです。
ショート動画はコチラです。ぜひご覧ください。