こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
「管理職は決してエライわけじゃない」というテーマでショート動画を撮ったところ、驚くほどの反響がありました。TikTokでなんと125件ものコメントが寄せられたのです。
この反響の大きさから、多くの方々(おそらく部下の立場にある方々)にとって切実な問題だと実感しました。
解説します。
上司のあなた、「管理職の本質」を勘違いしていませんか?
「うちの上司は完全に勘違いしている」
「こんなふうに思ってる管理職の人に今まで出会ったことない」
「この心がけを備えている人のもとで働きたい」
いただいたコメントの一部です。
おそらく…心の中でため息をつきながら、日々の職場での苦労を感じているのではないでしょうか?
上司のみなさん。立場が上になったとたん、急に態度が変わり、「私の言うことを聞け」という姿勢になっていませんか?
もしくは、「人を管理する」ことに悩んでいませんか?
この記事を読めば、管理職の本当の役割が分かります
この記事では、多くの上司が勘違いしている「管理職の本質」について明らかにします。読むことで、上司の在り方として大切なこととは?が見えてくるでしょう。
管理職を目指している方には、「こんな上司になりたい」と思える指針を。
すでに管理職の方には、自分自身の振る舞いを見直すきっかけを。
部下の立場の方には、「良い上司」の見極め方を。
それぞれの立場で、明日からの職場環境が少しでも良くなるヒントをお届けします。
なぜ多くの管理職が「エライ立場」だと勘違いするのか?
「ポジションパワーの濫用」という言葉をご存知でしょうか?これは、単に地位が上だというだけで、それを権力と勘違いしてしまう現象です。
実は、多くの管理職がこの罠に陥っています。人間誰しも、評価される立場から評価する立場になると、どこか気持ちが変わってしまうもの。「自分は判断できる立場だ」「自分の意見が正しい」と思いがちです。
しかし、組織における管理職の本当の意味は全く違います。「組織を管理する」のであって、「人を管理する」わけではないのです。この違いを理解することが、良い上司への第一歩となります。
真の管理職の役割とは「伴走者」であること
動画に対して「こんな考えの上司ならどこまでもついていく」というコメントもありました。
込めた思いとしては以下のような点です。
管理職の真の役割は、部下を「管理」することではなく、「支え、応援する」ことなのです。組織をまとめるのは確かに大切な仕事ですが、それは命令や強制ではなく、一人ひとりの力を最大限に引き出すことで達成されるものです。
共感をもらってとても嬉しくなりました。
私がいつも心掛けていることは、「主役は部下さん」だということ。私は彼らが生き生きと活躍するための伴走者に過ぎません。この視点があれば、パワハラなど起こりようがないのです。
「良い上司」になるための具体的な行動
では、具体的にどうすれば「良い上司」であれるのでしょうか?ポイントを5つ挙げます。
権限は「責任」であり「特権」ではないと心得る
管理職としての権限は、「自分がやりたいことをやる自由」ではなく、「チーム全体の成果に責任を持つ立場」です。
指示よりも「質問」を増やす
「こうしなさい」ではなく、「どう思う?」と問いかけることで、部下の主体性を育みます。
成功は部下のもの、失敗は自分のものと考える
チームの成功は素直に部下を称え、失敗は自分のサポート不足と振り返ります。
部下の成長が自分の成長と捉える
部下が自分を超えていくことを喜べる上司こそ、真の管理職です。
「なぜそうするのか」を常に説明する
理由を共有することで、命令ではなく納得感のある協力を得られます。
管理職は「エライ人」ではなく「支える人」
「もうすぐ係長になるので肝に銘じます」というコメントももらいました。
管理職は決して「エライ人」ではなく、「支える人」なのです。部下さんが主役として輝けるステージを整え、時に導き、常に応援する。それが私たち管理職の本当の役割です。
そして、すでに管理職の方々も、ぜひ自分の日々の言動を振り返ってみてください。あなたは「管理する人」になっていませんか?それとも「支える人」として行動できていますか?
最後に、部下の立場の方々へ。良い上司に出会うことは、確かに運の要素もあります。しかし、このような考え方を持った上司が少しずつ増えていくことを、私は信じています。そして、いつかあなた自身が管理職になったとき、今度はあなたが「支える人」として、新しい風を職場に吹かせてくれることを願っています。
部下が皆生き生きと活躍するための伴走者でありたい。そう考えることが、管理職として最も大切なことなのです。
ショート動画はコチラです。よろしければぜひご覧ください。