こんにちは。女性管理職16年の いくみ(@nesan_blogger)です。
もと部下さんがいつの間にか退職していたと、風の便りで知りました。
新卒さんで入社してきてくれて、とっても優秀なのだけれど何かと不器用なところもあって、ハラハラしながらその成長を見守ってきたものです。
私自身も部署異動してしまったから、その後は遠くから応援することしかできませんでしたが、最後会えず終いでお別れしてしまったことはとても残念。
思ったことを書きます。
上司の思いと部下さんの思いは同じではない
まずは、結論から。
それは「上司の思いと部下さんの思いは同じではない」ということ。
私は"上司たるもの、部下さんの人生を預かっているも同然なのだ"っと全力でそのサポートに努めることを信条としていますが、会社の決まり事やキャリアプランの制度が、必ずしもご本人のビジョンに合致しないこともあるでしょう。
部下さんにとって、自分が求めていくことに沿わない時がくれば。
退職→転職っていうコースを選ぶことに至るのだと頭では理解します。もちろん、自分も部下の立場だった時はそうした選択の末に、転職を決意したこともある。
上司と部下、思いは同じではないって、仕方ありません。
上司は、ある意味親と同じ
ちょっと話が変わってすみませんが、私には息子がいます。
親は子どもに良かれと思って、色々とサポートしたりアドバイスしたり…しかし、子ども自身がそれをよしと素直に受け止めてくれることは少ない。
後々になって、子どもが成人したり社会人になったとき「そういえば、お母さんが言ってたこと。なんか役に立ったわ」などとレスをもらうこともありますが、常にそんなふうに返してくれるわけではありません。
子どもと部下さんって全く同じではもちろんありませんが、見守ったり育てたりする側の気持ちと、受け止める側の気持ちは似ているもの。
おそらく「見守ったり育てたりする側の気持ち」の方が、かなり大きくなっちゃって「片思い」であることも常です。
ありがたいけれど、その通りに全部受け止められなかったりするんだわ
上司ってある意味、そんな「片思い」を部下さんに抱いてしまう、親と同じなのかもしれません。
理屈では解っていたとしても、やはり寂しいもの
とはいえ。
理屈では解っていたとしても、いつの間にか退職してしまっていたという報せを聞いたら、やはり寂しいものです。
この部下さんの直属の上司であったリーダーもさぞかし寂しい思いをしているだろうって、声をかけてみました。
「ねーさん。リーダーって辛いものですね」
私は部門の取りまとめ者として全ての部下さんのケアに努めていますが、実際に一人一人の部下さんのことを直接ケアしてくれるリーダーも、また、私の部下さんでもある。
リーダーにそんな思いを抱かせてしまってすまない。
自分だけで抱える寂しさはなんとかこなしていきますが、リーダーの寂しさは肩代わりできないことが申し訳なく思います。
切ないなーー
最後にひとこと
いつの間にか退職してしまった、もと部下さん。
出会いを共に分かち合って、しかし、別れは一方通行になってしまって。なかなかに辛いものですが、
きっとご本人の中にも色々な思いがあったことでしょうから、それを責めずに。
新たなフィールドで活躍してくれていたら嬉しい。
上司ってそんな存在なんですよね。
部下さんが退職するって教えてくれたとき、私が「いつでも戻ってきていいよ切符」を渡した出来事。よろしければこちらの記事もお読みください。