働きながら子どもを育てる 思春期突入で対話もままならなくなる中学生時代  身の回りのケアより心のケアが必要になってくる

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働きながら子どもを育てる。
他の方に保育をお願いしていた小学生まで、が修了し、晴れて中学生となった息子。

いわゆる「身の回りのケア」はさほど必要なくなりますが、今度は新たなテーマが待ち構えていました。
それは「心のケア」

とくに思春期突入以降は、コミュニケーションがうまく取れないことも増え、親も苦悩しきり。

何が困って、どんなことが助けになったかについてをお伝えします。

中学入学

中学の入学式は夫も私も会社を休んで、一緒にそのときを迎えました。
真新しい制服に身を包み、真新しいカバンを持った息子ともに、校門のところで記念撮影。
新設校で、栄えある第一期生となったため、校舎もグラウンドもすべて新しい。
とても清々しかったことを、昨日のことのように覚えています。

同じ小学校からこの中学に進学した生徒さんはいなかったので、周囲は全員「初めまして」状態でしたが、クラスメートや先生ともすぐに馴染み、運動系の部活にも参加。毎日が楽しそうです。
まさに「中学生活を謳歌」といった感じでほっと一安心。

また、学校が我が家から電車と徒歩で片道1時間近くかかる場所にあったのと、部活はほぼ毎日あったため、私が1時間ほど残業しても、息子より帰宅が早い日も増えました。

そろそろ「子育て」というコトバともお別れかしら?などと、早くも楽観したりしたものです。

だんだん親と話をしなくなる

しかし。
1年生の2学期が始まった頃からだったでしょうか。
それまで、どちらかというとおしゃべり好きだった息子が、急に口数が少なくなってきたのです。
学校であった出来事もほとんど教えてくれない。

電車通学ということもあり、入学後は携帯電話を持ってもらいましたが、なにやら携帯ばかり見ている。
通信手段といえば、2005年当時、もっぱら「メール全盛」な時代でしたが、しきりに友達とやりとりをしている模様。

しかも、部活で疲れているせいか、ご飯を食べたらすぐに寝てしまうことも。
翌朝も朝練があったりすると、ほとんど会話をするチャンスもなくなってきました。

一方、授業参観などの学校行事のときは
「お母さん。ボクに絶対話しかけないでね。他人のフリしとくから」
などと、イラっとすることを申します(笑)

そうか。これが「思春期」ってやつねー。
「静かに見守っておこう」などと思える心の余裕もなく。

息子の態度がいちいち気になり、イライラしどおしな私。
だから余計に、会話がかみ合いません。
ほとほと困り果ててしまいました。

ママ友が助けてくれた

そんなときに助けてもらったのが、ママ友。
私立校で土曜日も授業があったので(当時の公立校は完全週休二日制)学校行事もほぼ土曜日に開催してもらえてありがたい。
子どもどおしが仲のいいお母さんたちで、帰りにお茶したり、ランチしたり。
しょっちゅう、わちゃわちゃと集まったものです。

なかには、日頃あった出来事や、友達の様子を詳細にお母さんに報告しているお子さんもいて(!)
うちの子の様子もイロイロと教えてくれます。

おやまぁ、あれまぁ…etc.

家に帰って息子に、「キミ、○△だったらしいねー」と訊ねてみると
「な、なんで知ってるんだよー」と困惑顔。

むふふ。お母さんはなんでも知っているのだーなどと返したりして、なんとか母子の会話時間ができたりしたものです。

中高一貫校でしたので、子どもたちだけでなく、ママ友たちとも、6年間のお付き合い。
折々助けてもらい、卒業後大学生になってからも「ママ友ミーティング」はしばらく続きました(笑)

夏休み明けは、くじけやすい?

とある朝。
確か、中学2年生の夏休みが終わって数日経った頃のことです。

「頭が痛いーーー」と布団の中でうずくまっている息子。とくに熱もなさそうだけど、学校を休むことに。
私はとりあえず出社したものの、様子が気になり早退します。まだ「頭が痛いー」と言っている。

夏休みも部活でけっこう忙しかったようだし、ちょっと疲れが出たのかな。
でも、ゴハンは食べている。もうちょっと様子を見よう。

次の朝。
「まだ頭が痛いーーー」
その日私は休めなかったので、夫が休みを取り、病院に行ってもらいます。
脳神経外科でCTを撮っても、「とくに異常なし」とのこと。
あれ。どうしたのだろう?

3日目の朝。
「まだ頭が痛いーーー」
でも、病院でなんでもないっていわれたよ。お母さんも一緒でよければ、学校に行こう。
と、半ば「引っ張るように」して、連れてゆきます。

なんとか校舎の中まで着いたものの「保健室行く」と言い出し、教室に行かずに保健室直行。
クラスメイトたちも心配して訪ねてきてくれました。

すると、いつもどおり楽しそうに笑い合っている。担任の先生も、とくに学校生活で気になっていたことはナシとのこと。

なにか、人にはいえないような悩ましいことでもあったのかなぁ?
そのとき何が息子のなかで起っていたのか、まったくわかりませんでしたが、
翌日からは、何もなかったかのごとく、それまでどおり学校に行くようになりました。

夏休み明け。
中学生以降は宿題とかはさほど無いようですが、夏から秋に向かってゆくときって、なんとなく…悩みにつつまれそうなタイミングなのかな。

ちなみに、その後高校卒業までの夏休み明けで、「くじけ」はなく済みましたが、
大学生になって再び、この「夏休み明けの闇」のような出来事が起きたのです。

子育ての旅とは、ほんとに長いものだ。

今日の一言

あらためて振り返ってみると。

今の自分は"マインドフルネス""アドラー心理学"などを学ぶ機会を経て、
「落ち着いて。ただ、そばに寄り添っているだけでいいのだー。」と思えるのですが、

渦中にあるときは、それどころじゃない。
ただただ、焦るばかり。ともすると自分の気持ちを通そうとしてしまっていました。

親も、修行のときだわ。

高校生になると、さらにそれが身にしみる日々…(泣)

また別記事で書きます。

お読みくださり、ありがとうございました。

高校生ライフの前半。よろしければこちらの記事をどうぞ。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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