こんにちは。女性管理職21年の いくみ(@nesan_blogger)です。
管理職になって21年。50代前半くらいまでの私は、常に全力疾走。
部下さんの仕事も細かくチェックし、問題があればすぐに自分で解決しようとする。それが「良いリーダー」だと信じて疑いませんでした。
でも、それではいけないのだとある日気付いたのです。
解説します。
上司が休んでいたとしても、業務はしっかり回る
転機は今から10年くらい前のことです。
色々なことが重なって相当オーバーワークになってしまったせいか、体調を崩して一週間ほど休まざるを得なくなりました。
あるプロジェクトを実際に担当していたこともあり、正直、不安がいっぱい。自分がいないとチームは回らないのではないか、と。
しかし、全くそんなことはなく、部下さんたちが自発的に役割分担を決め、着々と業務を進めて、問題があってもしっかり解決してくれていたのです。
迷惑かけて申し訳ない、大丈夫でしたか?と尋ねてみると
「いつもはいくみさんが即座に答えを出すから、自分で考える前に指示待ちになっていました。でも、ご不在の状況になって、みんなで力を合わせて自ら走っていこうと思えたのです。」との答えが返ってきて、ハッと気付かされました。

周りの”考える力”も”余白”も奪わない
がむしゃらに頑張るのがひたすら正解だと勘違いしていた。
リーダーがそんな様子だから、周りの考える力も余白も奪ってしまうのだ。
それからは意識的に「力を抜く」ことを心がけるようになりました。
思えば、この頃は部下さんとのコミュニケーションもかなりトップダウンになっていたに違いありません。
「がんばらない」は「手を抜く」ことではなくて「余白をつくる」こと。
そして、大切なのはリーダーとは人を育てる存在、部下さんたちが自走できるようにサポートしていく存在なのだということ。
主役は上司ではないのです。
がんばらないことで、人は育つ

年齢を重ねたことで、もしかしたら、こうした思いに至れたのかもしれないけれど、がむしゃらに突っ走ることも時には大切だけれど、
「がんばらないことで人は育つ」
リーダーが心がけると良いことの、大切な一つなのかもしれません。
そして、部下さんとの寄り添いコミュニケーション。
これも大切なのだと、あの出来事があってあらためて思えるようになりました。
つい、肩に力が入りすぎてしまいそうなとき
つい、自分ばかりががむしゃらになってしまいそうなとき
ぜひ「緩める」を心がけていきたいですね。



