毎日の仕事に追われて、気づけば心も体もカチカチ。そんな自分に気づいていませんか?
私自身、管理職として部下さんたちのケアに日々奔走する中で、ふと「あれ、自分のこと、ちゃんとケアできてる?」と思うことがあって。
そんな時に出会ったのが、竹田理絵さん著『一日5分で自分をリセットする ひとり茶道』という一冊でした。
この本を読んで実感したこと、そして忙しい現代人にこそ伝えたいことを、解説します。
「茶道なんて私には無理」そう思い込んでいませんか?
正直に言います。
茶道って、格式ばっていて敷居が高いもの。そんな風に思い込んでいました。
お茶室に正座して、作法を覚えて、お点前を習って…そんなイメージばかりが先行して「私なんかには縁のない世界」だと、どこか諦めていたのです。
きっと、同じように感じている方も多いのではないでしょうか。
仕事に追われて、プライベートの時間もままならない。そんな中で、茶道なんて優雅なことをしている余裕はない、と。
でも、本当にそうでしょうか?
むしろ、忙しくて心に余裕が持てないからこそ、日本古来の素晴らしい文化である茶道を、もっと身近に取り入れてみる価値があるのではないか。
この本は、そんな問いかけをしてくれるのです。
この本を読めば「お茶」で心を整える方法がわかります
本書を読むことで得られるもの。
それは、日常生活の中で気軽に実践できる「心と体の整え方」です。
難しい作法を覚える必要はありません。お茶室に通う時間がなくても大丈夫。ただ、抹茶を点てて、その一杯を味わう。
たったそれだけで、心が整っていく感覚を味わえる。そんな体験へと私たちをいざなってくれるのです。
忙しい毎日の中で、ほんの5分だけ自分のために使う時間。それが、驚くほどの癒しとリラックスをもたらしてくれる。
この本を読めば、そのことが腑に落ちるはずです。
なぜ「お茶」が心を整えるのか?その根拠とは
では、なぜお茶を点てて味わうことが、心を整えることにつながるのでしょうか。
本書では、お茶の効能や精神的な効果について、丁寧に解説されています。
著者の竹田理絵さんは、茶道暦40年、累計7万人もの生徒さんたちに教授されてきた実績の持ち主。その豊富な経験から導き出された具体例が、説得力を持って語られているのです。
古くから日本文化に根づいている「お茶」には、現代人の心と身体を整え、穏やかな時間をもたらす力がある。
それは単なる精神論ではなく、実際に多くの人が体験してきた事実なのだということ。
この本を読んで、私自身も「ああ、だからお茶を点てることに意味があるんだ」と、ストンと腑に落ちました。
格式ばった茶道の作法云々ではなく、お茶と向き合う時間そのものが、心を鎮めてくれる。その行為自体に、深い癒しの効果があるのです。
身近に取り入れられる、具体的な「お茶の楽しみ方」
この本の素晴らしいところは、理論だけで終わらないこと。
実際に生活の中でどうやってお茶を取り入れればいいのか、具体的な方法がしっかり紹介されているのです。
「茶道って難しそう」という思い込みを、見事に覆してくれます。
大切なのは、完璧な作法ではなく、お茶と向き合う心。
抹茶を点てて、その味わいをじっくり感じる。それだけで十分なのだと、この本は教えてくれました。
朝の慌ただしい時間の前に、ほんの5分。
夜、一日の終わりに、静かに一杯。
そんな風に、生活の中にお茶の時間を取り入れることで、心身ともに充実したライフスタイルが実現できる。
本書には、そのための実践的なヒントが詰まっています。
忙しいあなたにこそ、読んでほしい一冊
この本は、特にこんな方におすすめです。
毎日忙しくて、気づけば心の余裕がなくなっている方。何か自分をリセットする方法を探している方。日本の伝統文化に興味はあるけれど、敷居が高いと感じている方。そして、ほんの少しの時間で心を整える習慣を身につけたい方。
そんな想いに寄り添ってくれる一冊です。
日本古来の素晴らしい文化である茶道を、もっと身近に、もっと気軽に。忙しい現代人の皆さんにこそ、この本を手に取っていただきたい。ぜひ、おすすめの一冊です。
一日5分で自分をリセットする ひとり茶道/青春出版社/竹田理絵