こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
管理職の後輩さんから相談を受けました。チーム内のベテランメンバーから理不尽な扱いを受け、有る事無い事を周囲に吹聴されて、まるで貶められているような状況に苦しんでいるとのこと。
責任感の強い彼女のことですから、きっと一人で抱え込んでしまっていたのでしょう。そんな彼女の苦しい胸の内を聞いて、私自身の経験と重ね合わせながら、あらためて管理職が直面する理不尽さについて考えました。
解説します。
「出る杭は打たれる」は管理職の宿命
人の上に立つポジションに就くと、多かれ少なかれ「出る杭は打たれる」という宿命を背負うことになります。
それまで同僚だった人たちからの視線が変わり、時には妬みや反発を受けることも。特にベテランメンバーからの風当たりは強く、些細なことでも批判の対象となりがちです。
私自身も、ある部下さんから理不尽な批判を受け、それが周囲に広められて辛い思いをした経験があります。
当時は「なぜこんな目に遭わなければならないのか」と悲しく、そして悔しい気持ちでいっぱいでした。そして、真面目で責任感の強い管理職ほど、こうした問題を「自分でなんとかしなければ」と抱え込んでしまう傾向があるのです。
上司や同僚に相談することを「弱音を吐くこと」と捉えてしまい、一人で解決しようと頑張り続けてしまう…しかし、これは非常に危険な状態。メンタルヘルスに深刻な影響を与える可能性があります。
この記事を読むことで得られる解決策
この記事では、管理職として理不尽な批判に直面した時の具体的な対処法をお伝えします。
読み終わる頃には、以下のことが明確になるはずです。
- 理不尽な批判にどう向き合うべきか
- 一人で抱え込まずに済む方法
- 時間が解決してくれることへの確信
- 前向きに歩み続けるためのマインドセット
組織の特性を理解した長期的視点
組織には必ず変化があります。人事異動、退職、新しいメンバーの加入…こうした変化が、現在の理不尽な状況を解決してくれることを、私は身をもって経験しています。
ポイントを5つにまとめます。
1. 人の口に戸は立てられないことを受け入れる
まず大切なのは、風評被害的なものに真正面から立ち向かおうとしないこと。
「人の口に戸は立てられない」という言葉通り、噂や批判を完全に止めることは現実的ではありません。
むしろ、それに振り回されて貴重な時間やエネルギーを消耗してしまうことの方が問題です。
2. 自分に与えられた業務を粛々とこなす
理不尽な批判に対する最も効果的な反論は「結果」です。
批判されても動じることなく、自分に与えられた業務や役割を粛々とこなし続けること。それが、やがて周囲の評価を変えていく最も確実な方法なのです。
3. 時間が解決してくれることを信じる
時が経つにつれて、周囲の目は必ず変わります。
あなたが真摯に業務に取り組んでいる姿を見続けることで、最初は批判的だった人たちも、次第にあなたの価値を理解するようになるでしょう。
4. 組織の変化を味方につける
組織には必ず変化があります。
批判していた人が異動したり、あなた自身が新しいポジションに就いたり、新しいメンバーが加わったり…こうした変化が、現在の状況を自然と解消してくれることも多いのです。
5. 一人で抱え込まずに信頼できる人に相談する
今回、後輩さんが私に相談してくれたように、信頼できる人に胸の内を明かすことは非常に重要です。
同じような経験を持つ人からのアドバイスや共感は、孤独感を和らげ、前向きな気持ちを取り戻すきっかけになります。
まとめ:前を向いて歩み続ければ、必ず道は開ける
管理職として理不尽な批判に晒されることは、確かに辛く苦しいものです。
それまで思ってもみなかった批判や理不尽なことに直面して、心が折れそうになることもあるでしょう。
でも、だからこそ声を大にして言いたい。
前を向いて真摯に進んでいこうとすれば、やがて必ず解決への道筋が見えてきます。
一人で抱え込む必要はありません。信頼できる人に相談し、自分にできることを粛々と続け、時間が解決してくれることを信じて歩み続けてください。
どうか心折れることなく。
あなたの真摯な姿勢を見ている人は、必ずいます。そして、その姿勢がやがて大きな信頼となって返ってくる日が必ず来るのです。