こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
当記事を書いているのがお盆明けの頃。これからの時期、弊社は9月決算のため業績の収めはもちろんのこと、個々の社員の業績評価もいよいよ締めくくりとなります。
この「評価の締め」が近付くと必ず思い出す出来事が、ある部下さん(仮にEさん、と呼びます。いつも助けてもらって全幅の信頼を寄せていた、直属のリーダー職の方です。)とのこと。
関係が険悪になってしまって、かなり悩みました。
解決へとつながったのが「時薬」つまり、時間の経過だったのです。
原因は「評価結果に不満」
その年は我が部署の業績に大苦戦。私自身の評価はもちろん、特にリーダー職の評価はかなり厳しくならざるを得ない年でした。
Eさんの評価も然り。結果を伝えるのもなかなかに苦しい状況でもありましたが、よっぽど本人の予想に反していたのでしょう。
「納得いきません」「裏切られました」
…と、ある意味逆ギレです。
各社員の業績評価というのは、このようにどうしても全体の業績に左右されますから、常に良い結果(つまり、満足のいく昇給額)であるとも限りません。
特に職位の高い社員ほど、その影響も受けやすいもの。
Eさんも部下をもって実際に「一次評価者」としての役割も担っているので、この辺りの仕組みは理解しているはず。
なのですが、それはそれとして。ご自身事として受け止められなかったのでしょう。
「評価結果に不満」コミュニケーションの難しさ
「納得いかないのは気持ち的にわかります。でも、現状はお伝えしたとおりです。理解をしてください。」
そんな思いを懸命に伝えましたが、全く聞く耳持たず…
こうしたコミュニケーションって本当に何回経験しても難しい。評価はもちろん私が1人で決めることではなくて、最終的には各部門から上がってきたものを元に経営陣が決定をします。
繰り返しになりますが、その結果を理解してもらうしかないのです。
おそらくEさんも理屈では分かっているでしょうが、感情がついていかない、ということなのだろうな。
以降2~3ヶ月、つまりその年の暮れくらいまで、ほとんど口を聞いてもらえませんでした。
その態度、どうなのよ?子供じゃあるまいし…自分もキレそうになるのを必死で堪えて、本人の気持ちがおさまるのを、とにかく待つしかありません。
「時薬」が解決してくれた
何かがパキッと変わった、的な明確な流れではなくって、だんだんと以前のEさんが戻ってきて。
いつの間にか元のとおりにコミュニケーションができるように回復しました。
時が経つことで解決してくれる、ってある。
この出来事はまさに、そんな「時薬(トキグスリ)」なのだと、実感をもちました。
特にその後Eさんからは「あの時の態度、すみませんでした」とは言われませんでしたが、ま、こういうことってフェードアウトでもいいんですよね。
最後にひとこと
Eさんとはそれから数年後に、自分が部署異動することとなり、離れ離れとなってしまいました。
ご本人にとってこの経験がどのような気付きとなったのか、残念ながら話をする機会が持てなかったけれど。
今振り返っても私のこれまでの管理職道になくてはならない、大切な部下さんであったことに変わりありません。