多くの企業では「正社員の定年は60歳」という規則を定めています。
私の勤務先も同様で、その時を迎えるまで残りあと半年となりました。
どうしよう?進路について不安が無いといえば嘘になりますが、不思議と落ち着いています。
なぜならば「その先も会社勤務を続けよう」と考えていてブレが無いから。
気持ちが固まったのはついこの1年くらいで、それまでは色々と悩んでいました。
目標を決めた動機は3つ。ご紹介します。
正社員定年後も会社勤務を続けると決めた 3つの動機
まずはその3つの動機について。
- 正社員最後の年に手掛けることになった業務へのやりがい
- テレワークの定着が体力的にもかなり楽である
- 定年再雇用制度の拡充可能性
さらに詳しくお伝えします。
正社員最後の年に手掛けることになった業務へのやりがい
個人的な話ですみませんが、たまたま正社員最後の年に手掛けることになった業務があります。
それまで長年担当してきた分野とは全く異なるもので、かつ、管理職になってからずっとメインでやってきた「人を率いていく役割」よりも「物事を率いていく役割」要素が強い。
詳しくは端折らせてもらいますが、一言で表すと"世の中の困り事を助ける"ことを目的とする分野。
ヒューマンマネジメントを得意としている私にとって、最初は戸惑いの連続でした。
途中何度かキレそうになり「もう引き際(退職どき)かもしれない…」と心をよぎったことも一度や二度ではありません。
しかし、やっていくうちにこの「困り事お助け」にやりがいを見出すようになって、ひたすらコツコツと積み重ねていくばかりの点も苦にならなく、むしろ楽しさを感じるに至ったのです。
冒頭にもお伝えしたとおり「たまたま」割り当てられたのですが、まだまだ私は引けない、終われない。
こんな仕事やりたくない…から始まったのは実は初めて。正社員最後の年に"嫌を面白いに変換する醍醐味"を経験したともいえます。
テレワークの定着が体力的にもかなり楽である
次の点はテレワークの定着。
コロナ禍によって止むを得ず始まった働き方でしたが、最初の頃は上手くいかないことも多かったものの、1年以上経つと課題も懸念点もかなり落ち着いて安定しつつあります。
年齢を経るにつれ辛くなってきた「満員電車での通勤」を回避できることで、体力的な不安を感じずに済むようになったことも大きい。
コロナが収束した後もおそらく、我が勤務先ではこの働き方が継続される見込みであることも、モチベーション維持のポイントになりました。
定年再雇用制度の拡充可能性
3つ目の点は、定年再雇用制度の拡充可能性。
現在の我が社の規則にある定年再雇用制度は、原則65歳までが上限となっていますが、これが引き上がる可能性があります。
まだ具体的には示されていないものの、世の中全体の動きとしても、同様の可能性を各企業で精査しているようで、某企業では拡充が決定された…という報道も耳にするようになってきました。
若い世代の邪魔をするような存在になっては元も子もありませんが、生涯現役をさらに目指そうという気概十分で、ぜひチャレンジしたいです。
もちろん不安もある
ここまで、定年後も会社勤務を続けようと決めた動機をお伝えしてきました。
一方で、もちろん不安もあります。
定年再雇用後は収入減必至なので、経済的なことがいちばん大きい。
また、やる気十分だったとしても、今後も同じポジションを担うことができるかは会社が決めることなので、何かが必ず約束されているわけではありません。
なのですが、ほぼ危機感ナシでノンビリ構えている自分がいます。
これまでの実績を会社は認めてくれているだろうという自負もありますが、何よりも自分で選んで自分で決めたことだから。
ブレなければどうとでもなるものです。
最後にひとこと
定年間際でこんな決断をするのは、もしかしたら珍しい部類かもしれません。
実際には50代中間の頃に大きな壁にぶつかって、その後試行錯誤しながら心が整ってきて今に至っているのですが、ターニングポイントは人それぞれあるでしょう。
好きなことをして生きよう!とはよく言われますが、何しろ私は会社員が好きなので、こういう生き方を決めました。
もちろん、会社仕事だけでなくブログを生涯のライフワークとしたいと、日々記事を書いていることも力になっています。
私と同じような世代の方や、その背中にいる下の世代の方へ。この記事が参考になったら幸いです。