こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
SNSに投稿した管理職の感情コントロールについて、フォロワーさんから反響をいただきました。
「上司たるもの、いかなる時も冷静さを失わないようにしないといけませんね」
「感情剥き出しの人とは距離置きたいです。上司も同じです」
「感情的な上司だといつもご機嫌伺っちゃいますよね」
このような声を聞いて、あらためて感情的な上司への関心の高さを実感したのです。
解説します。
部下が離れていく「感情的な上司」の問題点
これまで仕事をやってきて、職場で様々な上司を見てきましたが、部下さんが離れていく上司には共通点があります。
それは「感情の波が激しい」ということ。
朝は機嫌が良かったのに、お昼過ぎには不機嫌になっている。些細なミスで声を荒げる。プレッシャーがかかるとイライラを募らせている…
こうした感情的な態度の多い上司に、部下はついていけないものです。
実際に「こんな上司にはついて行きたくない」というアンケート調査を見ると、「感情的な上司」という項目が必ずと言っていいほど上位にランクインしています。
それだけ多くの働く人たちが、感情的な上司に困っているということなのです。
この記事を読むことで得られる解決策
この記事では、感情的にならずにニュートラルな態度で部下さんと接する方法をお伝えします。
読み終わる頃には:
– 部下さんとの信頼関係を築く具体的な方法がわかる
– 自分の感情をコントロールする実践的なテクニックが身につく
– 結果的に自分自身の心の安定も得られるようになる
そんな変化を感じていただけるはずです。
なぜニュートラルな態度が効果的なのか
人間ですから、喜怒哀楽があるのは当然のこと。感情が出てしまうのは仕方がありません。しかし、だからといって感情に振り回されていては、管理職は務まらないのも事実。
なぜニュートラルな態度が重要なのか?
それは「部下さんが安心して仕事に集中できる環境を作るため」です。
上司の感情が不安定だと、部下さんは常に「今日の上司の機嫌はどうかな?」「何か気に障ることを言ってしまわないかな?」と、本来の業務以外のことに神経を使わなければなりません。
これでは、本来のパフォーマンスを発揮することはできませんよね。
実践!ニュートラルな態度で接する3つの方法
それでは、実際にニュートラルな態度で接するためにはどうすれば良いでしょうか?3つの方法をお伝えします。
まず相手の立場に目線を切り替える
感情的になりそうな場面に遭遇したら、まずは一呼吸。
「部下さんは今、何を必要としているのか?」
「何に困っているのか?」
目線を相手側に切り替えてみてください。
自分の感情や都合を一旦脇に置いて、部下さんの状況を理解しようとする。この小さな意識の変化が、大きな違いを生むのです。
ニュートラルな態度は自分のためでもある
興味深いことに、ニュートラルな態度で接することで、実は自分の気持ちも整えられます。
感情的になってしまった後って、自分自身も疲れてしまうし、後悔することも多いですよね。
「あんな言い方しなければよかった…」
「もっと冷静に対応できたはず…」
そんな後悔を避けるためにも、最初からニュートラルでいることが、結果的に自分のためにもなるのです。
「ご機嫌伺い」をさせない環境づくり
前書きでお伝えしたフォロワーさんの「感情的な上司だといつもご機嫌伺っちゃいますよね」という言葉、これって部下さんの本音だと思うんです。
上司の機嫌を伺いながら仕事をするなんて、本当に疲れることでしょう。
だからこそ、いかなる時も冷静さを失わないよう心がける。感情に飲まれずに、常に一定の温度で接することが大切なのです。
感情コントロールは管理職の必須スキル
管理職になって20年、つくづく思うのは「感情コントロールは管理職の必須スキル」だということ。
人間だから感情があるのは当然です。でも、そこに飲まれずに冷静でいること。
これができるかどうかで、部下さんとの関係性が大きく変わってくるのです。
感情的な上司に部下はついていけません。
大切なのは:
– 部下さんの立場に立って考える
– ニュートラルな態度で接する
– 結果的に自分の心も安定させる
この3つを心がけることで、部下さんから信頼される上司になれるはずです。
明日からでも、いえ、今日からでも実践できることばかり。
一緒に、部下さんが安心して働ける職場を作っていきましょう。
最後にひとこと
感情コントロールって、簡単なようで本当に難しいもの。
でも、意識するだけでも変わってくるはずです。部下さんのためにも、自分のためにも。