こんにちは。女性管理職17年の いくみ(@nesan_blogger)です。
部下さんが問題を抱えていて、ともするとよく耳にするのが「みんなが言ってます」
投げかけられた方としては個別課題ではなく全体課題なのかしら?と、つい不安にさいなまれてしまうもの。
ところが、長年マネジメントをしてきた立場からモノ申させていただくと、この「みんなが言ってます」に振り回されなくてもよい。
具体例を交えて解説します。
「みんなが言っている」の「みんな」とは誰ですか?
まずは、私が部下さんからこうした投げかけを受けたときのことについて。
ねーさん。◯◯について困っています。みんなも言ってます。
個人的には「みんなが言っている」というのは好きじゃなくて、あくまでもこの部下さんの個別課題として向き合わなければ解決ができないのです。
とはいえ、相談してくる立場からするとおそらく「援軍」的にこの言葉を使っていることもありそう。
わかりました。ではその「みんな」に、私に相談してね、と伝えてくださいな。
すると
みんな、ねーさんに相談するなんておこがましくてできないみたいです。
そしたら、よかったらその「みんな」って誰なのか教えてくれると助かる。
そんなの、私の口からは言えません。
ならば。
この部下さんと私と二者でコミュニケーションしているのだから、「みんな」が誰であろうと関係ないです。
「みんなが言っている」の心理
一方。
自分自身が困っているときに上司に相談しようとするならば、どういう話し方になるだろう…と考えてみると。
部下さんが「みんなが言っている」と言うのと同様、同じように説明しようとしている自分がいます。
話を聞いてほしいと願う気持ちは、取りあってもらえなかったらどうしよう?という不安と裏腹。
だからつい、「数の論理」で伝えようとしてしまう。
「みんなが言っている」の心理なのかもしれません。
「みんなが言っている」話法にモノ申す
でもね。
この言い方、多用すべきじゃないです。
繰り返しになりますが、仕事上で何かに困っているのならば、それはその人と上司のガチな話し合いであって、そこに「みんな」という外野が出る幕はなし。
相談する方もされる方も、このことを気に留めておくと振り回されずに済みます。
最後にひとこと
部下さんとこうしたコミュニケーションをするのは、しばしばあるもの。
余談ですが、この記事を書こうと思ったきっかけが、なんと上司から「みんなが言っている」と投げかけられたことです。
私の部下さんがうまく立ち回れていないことに対して「ねーさんさぁ、◯◯さんがパフォーマンスどうなのってみんなが言ってるんだよね」
まさか「みんなが言っている」と上司から振られるとは思ってもみません。
だからこそ、あらためてこの言葉について書き記すことにしました。
そして、私ならば決して上司として部下さんにこのような投げかけをしないと、固く誓ったのです。