こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
前部署の上司に久しぶりにバッタリ会いました。
たまたまエレベータホールですれ違って短い挨拶を交わしただけなのですが、ある意味、インパクト大な存在(特にネガティブなインパクト)で、特に彼のメッセージで強烈に印象に残っていることを思い出したのです。
それは「部下は上司を助けるもの」ということ。
解説します。
「みんなは私を助ける存在であってほしい」に我が耳を疑った
この上司、仮に名前をAさんと呼びます。
コミュニケーションがどちらかというとあまり得意ではなく、やたら細かくて理屈っぽくて…申し訳ないのですが、私がこれまで出会った上司の中でも、一番苦手と言っても過言ではありません。
ま、素晴らしい上司というのはそんなにしょっちゅう居ないかもしれないですから、それはそれとして。
リーダーミーティングで、各参加者たちからあまり意見が出なくて、痺れを切らしたのか
「みんなは私を助ける存在であってほしい」
「私も私の上司を助けるために一生懸命やっている」
と発言されたのです。
一瞬、我が耳を疑いました。
上司とは、部下さんを助ける存在である
上司とは部下を助ける存在、というのが私の信念でもありますが、Aさんが言うことは、全く真逆です。
彼は確かにその上司からの覚えはよさそうに見受けるし、一生懸命上司に対してコミュニケーションを取っている姿をよく目にしました。
他方で、冒頭にも書きましたとおり、なぜか部下とのコミュニケーションはかなり偏っていて、先ほどのようなセリフを不用意に言ってしまったりするのです。
もちろん。
各自が仕事に精励することで、会社の活性化やら業績向上につながる、というのは言わずもがなで、それが結果的に「上司を助ける」ということはあります。
百歩譲って、Aさんはこのことを言いたかったのかもしれませんが、でも、あまりに言葉足らず過ぎます。
私の「管理職道」をより強固にしてくれた出来事
この衝撃(?)の一言以来、私はますます「上司とは部下さんを助ける存在である」という思いを強くしました。
で、逆に、Kさんに対してはあまり「助ける」という行動を取らずに終わってしまって…きっと、私のことを嫌な部下だと思っていたことでしょう。
しばらくして突然の異動令があって、私は現部署に移ることになったのですが、それが”Kさんを助けなかった”からの結果なのかは分かりません。
いずれにしても。
部下さんへ言葉を掛けるときにはその表現に心を配りたい。
部下さんを助けるのは上司の最大の務めである。
私の「管理職道」をより強固にしてくれた、言い換えると「管理職の正解」をあらためて実感できたのは、Aさんという反面教師が居たから。
色々と他にもキツかったことや苦しかったことがあって、感謝という気持ちには残念ながら至れませんが、Aさんと仕事を共にした時間は、それはそれで意味があったのだと、あらためて振り返っています。
最後にひとこと
今は、Aさんも部署が変わって、以前のような勢いが和らいだような印象ももちましたが、何かの機会に
「上司とは、部下さんを助ける存在に他ならないですよね」だから、「部下さんは、上司を助ける存在ではないですよね」
と、ぜひこのことについて議論してみたいです。