こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
上司も人間ですから、時には説明が曖昧だったり、部下さんに誤解を与えてしまうことがあります。でも、そんな時に素直に謝れない上司って、意外と多いものです。
「上司が謝らないせいで、職場の空気が悪くなってしまった」「説明不足なのに謝ってもらえず、モヤモヤしている」そんな経験、あなたもお持ちではないでしょうか。
この記事では、謝らない上司にならないためには?という観点から、ミスコミュニケーションの対処法について解説します。
謝らない上司:職場全体のコミュニケーションが悪化
一人の上司が謝らないことで、その影響は職場全体に波及します。
「あの上司は間違いを認めない」という印象が広まると、部下さんたちも本音を言いづらくなってしまう。
結果として、報連相が滞り、更なるミスコミュニケーションの温床となってしまうのです。
逆に、素直に謝る上司であれば、部下さんとの信頼関係や職場のコミュニケーションにも良い影響をもたらすことができるもの。
謝ることは決して恥ずかしいことではありません。むしろ、真のリーダーシップを発揮する絶好の機会なのです。
上司が謝ること:信頼関係への良い影響
上司が謝ることで、信頼関係に与える良い影響とは具体的にどんなことなのか?
まずは、「完璧主義」の罠から抜け出せるということ。
もしかすると、謝らない上司の心理には「ブレてしまうのは良くない」「初志貫徹」といった、つまらない意地があるのかもしれません。
でも、これって全く意味がないんです。
人間である以上、間違いは必ず起こります。その時に「完璧でなければならない」という思い込みに囚われていては、かえって部下さんとの距離が開いてしまう。
次は、部下さんは「人間らしさ」を求めているということ。
部下さんが上司に求めているのは、完璧さではありません。困った時に一緒に解決しようとしてくれる姿勢。間違いを認めて、より良い方向に向かおうとする人間らしさ。
そんな等身大の上司に、部下さんは心を開いてくれるのです。
ミスコミュニケーション発生時の正しい対処法
一方で、実際にミスコミュニケーションが発生してしまった際、どのように対処すれば良いでしょうか。
4つのステップでお伝えします。
ステップ1:まずは素直に謝る
少なくとも、部下さんに誤解を与えてしまったのならば、上司が自分の行動を正当化するべきじゃありません。
まずは、そのように受け止めてしまうような上司側の言葉足らずを謝るべきです。
「説明が分かりにくくて、混乱させてしまって申し訳ありませんでした」
この一言から、全てが始まります。
ステップ2:あらためて正しく説明する
謝った後は、今度は分かりやすく丁寧に説明し直すことが大切です。
- 専門用語を避けて、平易な言葉で話す
- 具体例を交えながら説明する
- 部下さんのペースに合わせて進める
ステップ3:理解度を確認する
最後に必ず「この説明で分かりましたでしょうか?」「何か不明な点はありませんか?」と確認することを忘れずに。
とにかく、何らかのミスコミュニケーションというのは、多くは伝える側に問題があるとも言えますから、自分を正当化する前に、懸命に伝えることに心を配るべきなのです。
ステップ4:今後の改善策を示す
「今後は誤解が生じないよう、最初にもっと詳しく説明するよう気をつけます」
このように、具体的な改善策を示すことで、部下さんの信頼はより深いものになります。
【実践のコツ】日常で心がけたい3つのポイント
続いて、実践のコツについて。ポイントを3つに絞ります。
1. 「間違いは成長のチャンス」という心構え
完璧な上司なんて存在しません。間違いを犯した時こそ、部下さんとの関係を深める絶好の機会だと捉えてみてください。
2. 部下さんの表情を観察する
説明している時の部下さんの表情を注意深く見てみましょう。困惑している様子があれば、すぐに「今の説明で大丈夫でしたか?」と確認を。
3. 「伝わったかな?」を口癖にする
説明の途中や最後に「伝わったかな?」「分かりにくいところはない?」と確認する習慣をつけると、ミスコミュニケーションを未然に防げます。
人間らしく温かい上司を目指して
人と人との話し合いですから、とかくミスコミュニケーションが発生してしまうこともありがち。
肝心なのは、その状況を認めて反省して、そして、すぐに直すことです。
謝ることを恐れる必要はありません。むしろ、素直に謝れる上司こそが、部下さんから本当の意味で信頼される存在になれるのです。
完璧な上司を目指すのではなく、人間らしく、温かい上司を目指していきましょう。