こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
最近「静かな退職(quiet quitting)」というのがトレンドだと聞くようになりました。
会社は辞めないものの、必要最低限の業務だけをこなす働き方を指す言葉です。一見、合理的な生き方に思えるかもしれませんが、それだけに囚われなくても良いのではないでしょうか?
私の女性管理職20年の経験と視点から、この「静かな退職」について考えてみることにします。
「静かな退職」🟰人生の充実?
ネットの記事から引用します。
「静かな退職」という言葉は2022年にTikTokでアメリカのキャリアコーチが提唱し、その後急速に広まりました。「仕事はあなたの人生ではない」「仕事が自分の人生でなければならないというハッスルカルチャー的なメンタリティーには賛同しない」というメッセージは、特にミレニアル世代を中心に共感を呼んでいます。
確かに、過重労働や無理な頑張りが是であるとは思いません。しかし、私たちは1日の大半を仕事に費やしているのです。その時間を「必要最低限」で済ませることが、本当に充実した人生につながるのでしょうか?
仕事とは、自己実現や成長の場でもあるともいえますし、ハナから「必要最低限のみこなす」と決めつけないで、仕事において何を実現してどう自分のキャリアを目指していきたいのか、成長を遂げていきたいのか、こうした点を明確化して、それぞれ自分の道を歩んでいけばいい。
「静かな退職」というのが、たとえトレンドであったとしても、惑わされずでもかまいません。
「静かな退職」について、私の20年管理職経験からお伝えしたいこと
例えば、会社員という働き方の場合。職位を上げていくことで、自分のイニシアチブで社会貢献できる幅が広がっていきます。
20年間管理職を務めてきた私の経験から言えること。
仕事で輝く幸せもぜひ追求していくと良いし、「静かな退職」という考え方や在り方だけではそうしたことが見つけられないのではないか?という点です。
大切なのは、社会人としての長い人生(会社仕事だけではなく、それ以外のプライベートのことも含めて)をどうデザインしていくのか、そのために必要なことや多くの時間をかけて従事する情熱ややりがいを一人一人が自分軸を持っておくことなのだと、あらためて考えています。
仕事とプライベート〜二つの軸があってこその充実〜
また、「静かな退職」を支持する人々は、仕事以外の場所にやりがいを見出すべきだという考えを持っているのかもしれません。
確かに、プライベートでの充実は大切です。私自身も現在、会社員と著者の”二足の草鞋”を履いています。
しかし、仕事という軸があるからこそ、もう一つの軸にもやりがいが持てるのだと実感していて、プライベートのやりがいだけを追求する生き方は、どこか片手落ちに思えてなりません。
実際、長年管理職をやってきたからこそ、『女性管理職が悩んだ時に読む本』という書籍を完成し、世の中に発信することができたのです。
尚且つ、仕事とは収入を得るためのものでもありますから、せっかくならば、その収入がよりプラスに転じていくことで人生の豊かさにもつながるとも言えますし、会社員の働き方としては、パフォーマンスによって昇給していくという仕組みが必須でもあります。
自分軸を持ったキャリアデザインのすすめ
ここまでお伝えしてきたこと「静かな退職」についての考察は、あくまでも私の主観となりますので、解釈不足の点があるようでしたらご容赦ください。
まとめますと、前段落でもお伝えしましたとおり、大切なのは、社会人としての長い人生をどう自分軸でデザインしていくかという視点です。
必要最低限で割り切る働き方も一つの選択肢かもしれません。しかし、1日の大半を過ごす場所で、そういった割り切り方をするのは少し残念にも思えます。
「静かな退職」のようなムーブメントに流されるのではなく、ぜひ、自分ならではのキャリアデザインや充実した人生を目指していってください。
そのために、この記事が少しでも参考になるようでしたら嬉しいです。