意味のある経費と意味のない経費 判断者が見極めるポイント 管理職15年私の場合

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こんにちは。女性管理職15年の いくみ(@nesan_blogger)です。

我がチームのリーダーがメンバーさんと経費のことで話をしています。

どうやら、遠隔地に在住しているそのメンバーさんの出張費についてのことらしい。

「意味のある経費を使ってくださいね」最後にリーダーが返していた言葉を聞いて感じたこと。

ご紹介します。

意味のある経費、意味のない経費

私たちの財布の中身と同様、会社の懐だっていつも潤沢なわけではありませんから、経費の使い方を工夫することは大切です。

では「意味のある経費」とはなんでしょう?

  • 売り上げに直結する、原価
  • 原価ではなくとも、その経費を使って直接的な生産性につながる
  • 事業を継続するために必要な維持費

などが挙げられます。

一方、「意味のない経費」とは?

  • 原価に含まれていても、どこかに無駄があって軽減の余地があるもの
  • その経費を使っても、直接的な生産性につながらないもの
  • 使い途が明確でないままに、支出してしまうもの

などでしょうか。

はいえ、どの経費もパキッと「意味のある」「意味のない」と仕分けできることではなく、状況によって決済者が判断していけばいいのです。

リーダーが「意味のない」と判断したこと

どの企業でも「決済権限」が定められていて、経費を使用する際は金額によって、判断する役職者が異なっていることが多い。

我が勤務先も同様です。

今回はメンバーさんが出張のためにかかる往復交通費で、金額的にはチームリーダーの権限範囲でした。

チームに新たなメンバーが加わり、トレーニングをしたり、メンバー間で引き継ぎをしたり‥という役割をメインで彼女が担っていました。

普段はリモートワークをしているけれど、どうせなら顔を合わせておこないたい。新しいひとにも挨拶をしておきたい。

彼女の住まいから我がオフィスまでは、日帰りでこの対応ができる距離です。

ところが、リーダーの判断は「意味のない経費」

これまでどおり、リモートで実施してもらえば済む。というのがその理由です。

私が「意味のありなし」を判断するときのポイント

このリーダーの考えは間違っているとは言いません。

プロジェクトの収支を切り盛りするのも、リーダーの大切な役目。少しでも経費を抑えたいとの思いもあるでしょう。

ただ、私の考えは違います。

私が「意味のありなし」を判断するときのポイントは、目に見えて無駄であるかそうでないか?という点はもちろんですが、目に見えないときは、
それを使う本人のモチベーションアップやメンバー間の信頼関係につながるか」という点です。

今回のケースだと、彼女はトレーニング担当として直接対面でおこうことでより効果を高めたいと考え、加えて他のメンバーともリアルで会っておきたいとの希望をもった。

これは、私の判断基準では「意味のあること」
判断権限を任されている範囲で、そんなふうに自分で決めていけばよいのです。

判断の言葉がマイナスに響いてしまうこともある

とはいえ、リーダーの判断をひるがえすわけにはいきません。

気になってあとから彼女に「残念だったね」と声をかけてみました。

すると。

「『意味がない』と言われたことで、私の仕事や存在そのものも否定されてしまったように感じたのです。
リーダーもたいへんなのは解ってるんです。でも、ちょっと辛くなりました」

「意味がある、ない」というフレーズは、受け止める相手にとっては強く響くもの。

そっかー、それは申し訳なかったね。
頃合いをみて、それとなくリーダーにもこのこと伝えておくね、と返しました。

最後にひとこと

現場を預かってくれているリーダーは、さまざまな苦労が多い。

基本はリーダーの判断に委ねますが、ちょっと行き違いがありそうだな‥と思ったときに間に立つのが、私の役割でもあります。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は上場企業で19年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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