クライアントさんと雑談をする機会がありました。
テーマは「人を採用するか否かで悩んだとき」
面接をしていて「ぜひ、この方に入社いただきたい」と思うときはよいですが、
「うーん。いいところもあるし、ちょっと気になるところもあるし」と悩むこと。確かにあります。
このクライアントさんは「悩んだら、不採用にする」と決めているそうです。
理由は、そういうときに限って「採用」にしたら上手くいかない…という経験があるから。
今回はそんなお話です。
「気になる…という勘所」は案外大切
そのクライアントさんの経験談。
これまで、数多くの中途採用を手がけてきたそうですが「面談時に悩んだけれど採用しよう」
と決めた場合、8割方上手くいかないとのこと。
結果、早期に退職となってしまうことが多い。
「気になる…という勘所って、案外大切なんだよね」
何回かこの経験をされた後は「悩んだら止める、に徹しています」
「勘所」確かに大切です。
カンとは、統計から導き出された能力
何かの本で読んだことがあります。
「カン」というのは、一見感覚的なものに捉えがちだけれど、実は過去に体験した出来事の「統計」から導き出された「能力」なのです。
ふむふむ。
確かにこのクライアントさんも「うまくいかなかった経験」が脳内に刻まれて「勘所」が芽生えたのだろう。
「なにかを選択する」って、どの選択肢が正解。とは言い切れないけれど、参考になります。
「人」のことに限らず、どちらにするか迷ったら「止める」というのもひとつ
今回は「人」についての話題でしたが、たとえば「アイディア」とか「プラン」とかでも、似たようなことがいえるかもしれません。
「最初に思い浮かんだ方に決める」というやり方もある…と言っていた人がいて、それもなるほど。と思います。
一方、このクライアントさんのように「悩んだときは止める」というやり方もある。
自分で法則を決めておくとスッキリできそうです。
今日の一言
ちょうど私も、人の採用事案ではないですが、「やるか、止めるか?」と悩んでいる課題に直面していました。
でもどこかで「止めたほうがよさそうだ」という感覚が芽生えていた気もする。
クライアントさんのお話を聞いて、今回は止めることに決めました。