こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
部下さんから至急な相談事を持ちかけられること、しばしばありますよね。
つい、相談を受け止める側も緊張やら慌ててしまいがちやら、そんな時に「Aのやり方とBのやり方と、どちらにすれば良いでしょうか?」選択肢を挙げてくれると、とてもありがたい。
直近でまさにそんな経験をしたことを踏まえつつ、解説します。
至急な相談事、実際の出来事
まずは実際の出来事について。
社内のとある部署の管理担当者からメールが来ました。
ここで我がチームについて少々補足させて頂きますと、健康保険を扱う業務を担当しています。
「1月2日に発生した事故のJAL機に搭乗していた社員がいて、荷物が全て消失してしまった。保険証も入っていてすぐに再発行してもらえないかとの依頼です。」
保険証の再発行には当然必要な一定の手続きがあり、しかも、業務の一部を社外の専門部隊に委託していることもあって、通常ですと数日かかってしまう。
かつ、健康保険業務の遂行には行政当局からの指針を踏まえての対応が必要な点も多く、すぐに自社だけで判断ができないこともあります。
このメールがきたとき私は外出中。リモートでチェックして慌てちゃって、それなのに、こうした「建前」で思考がグルグル彷徨っていました。
すると。
保険証発行を担当してくれている部下さんから、別のメールが飛んできました。
部下さんの選択肢で即判断ができた
「いくみさん。以下のいずれかのどちらで進めると良いでしょうか?
A:とにかく至急再発行。手続きは後付けで良い
B:通常通りの手続きをあくまでも踏んでもらうことにして、取り急ぎは資格取得証明(健康保険加入を証明するための一時的な書類)で対応する
ご判断をお願いします。」
なんとありがたいことでしょう。グルグルしていた自分が恥ずかしくなりました。
この「選択肢」をもらったからこそ、即決断です。
「緊急事態ですから、Aでいきましょう。ただしその旨をデータベースに記録しておいてください」
この間に要した時間30分くらい。連絡のあった管理担当者に状況を報告したら「迅速なご対応に感謝いたします」とお礼の返事がきて、ホッとしました。
何よりも、部下さんの「選択肢」のおかげです。
相談する側となっても「選択肢の心がけ」を大切に
自分自身が相談する側となることも、もちろんあります。
急を要する時ほど、「選択肢を持って判断を仰ぐ」ことが大切、自分できていないなぁ…と気付かせてもらいました。
部下さんから教えてもらうことは尊い。
あらためてその存在に感謝でいっぱいになりました。