こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
社外の女性管理職の方とお話する機会がありました。
組織変更で理不尽な目に遭って辛い思いをされていると打ち明けてくれて、どんな言葉をかけたら良いのだろう?悩みながらも寄り添うことを心がけて、最後は「気持ち切り替えられました」と、嬉しいお言葉。
相談をもらってやってみて良かったこと。
解説します。
組織再編で「名前だけ管理職」に
この女性管理職の方、仮にKさんと呼びます。
管理職になって3年目、充実した日々を過ごしていたところ、組織変更で2つあった部署がひとつに統合され、相手方部署の課長さんが統率することとなったそうです。
Kさんも同じ課長さんだったのに、なぜか「課長補佐」になってしまい…しかも、彼女の部下さんも新たな課長の配下となって、実質「名前だけ管理職」みたいになってしまったとのこと。
すっかりモチベーションがダウンしてしまったようです。
とても辛そうな様子でしたので、なんと声をかけていいか結構悩みました。
そうしたお相手の痛みに対して、安易に「頑張ってね。」とか「そんなこともあるよね。」みたいに励ましや同調すべきではないと思うから。
私自身も組織再編で理不尽な目にあった経験を持っていて、なので、
「とっても分かります。私も似たようなことがあって、我が事のように悔しい思いになりました」
「大変でしたね」
と、お相手があえて返事をしなくても良いような、共感の言葉をかけました。
これまでの仕事の中で、どんないいことがあったか?
さらに「こんなこともあって」「あんなこともあって」と、色々と教えてくれて、私も繰り返し「お辛かったですね。大変でしたね」と返して…「でも、このままネガティブな思いを引きずっていくのも嫌なんです」と言います。
その気持ちすごーーーくわかる。と、心の中で呟きつつ、ちょっと別の角度から話を聞いてみようと思い立ち「これまでのお仕事の中で、どんないいことがありましたか?」と訊ねてみました。
すると。
業務内容そのものは、凄くやりがいがあって、これからもさらにスキル積んでいきたい。
また、部下さんからも「組織が変わっても、自分の上司はこれまで通りKさんだと思っていますから」と言ってもらった…と教えてくれて。
とても素晴らしい!これまでKさんが頑張ってきたからこそですよ。
今は課長業ではなく、業務そのものに集中する、そんな潮目なのかもしれないし、この先また潮目が変わったりするから。
そして、頑張っている自分を労うことも忘れずにいてくださいね。
話をしていくうちに、最初は険しい表情だったのがだんだん笑顔が出てきて、そして冒頭でお伝えしたとおり、最後には「気持ち切り替えらえました。ありがとうございます。」との言葉をもらえました。
辛い思いを受け止める、少しでも良いことにクローズアップする
相談をもらった時にどう寄り添えば良いか、お相手の状況によっても「これが正解」というものは決して一つではありませんが、辛い思いをまずそのまま受け止めて返す。
少しでも良いことがあるようならば、そこをクローズアップしてみる。今回はそんなふうにやってみて、お役に立てたことが、とても嬉しかったです。
そして、Kさんがこれからも元気で活躍していかれることを願って止みません。