業務はさまざま自動化されつつあっても、やはり最後は「人」が行うもの、というのは外せない。
ただ「人」には個性も感情も、おまけに人同士の相性もあるのだから、
ところどころ”ミスマッチ”ということが起こりがち。
部下のRさんは、まさにそんなミスマッチにはまってしまったお方。
当初期待されていた役割と、ご自身の適性がどうにもうまく噛み合わない。
こういうときに無理を通してしまうと、お互いにアンハッピー。
しかもお気の毒なことに、彼の所属長もすっかりサジを投げちゃっている。
「どこか異動先を探してあげてください。」って、あれまぁ。
まずはRさんの話を聴きます。
「今の仕事を頑張りたいのですが……なかなかうまくいかず。上司とも合わなくて…」
泣きそうになっちゃってる。
これは心機一転、新たな仕事に取り組んでもらうほうがよさそうだ。
どこか再起を図れるポジションは無いかしらん?アチコチに声をかけてみます。
しかし、どこの部署もさまざま台所事情アリ、なかなか見つからない。
Rさんに現況をお伝えすると、
「あのぉ…チョットいいですかぁ?」
へっ?なんだなんだー?
「別の部署に空きがあるらしいって、小耳に挟みまして‥ソッチに行ってみたいのですが。」
小耳に挟みまして、といわれても‥。
とにかく、ソッチの部署の責任者さんに話を聴きに行きます。
「なるほど。コッチのニーズにマッチしそうな印象があるので、良かったらRさんと面談しましょう。」とのご返答。良かった良かった。
すると。
現在の所属長がトコトコやってきて「やっぱ、彼にやってもらいたい仕事が見つかりましたー」
しばし絶句…。
あのさー。「やっぱ」じゃないでしょーーに。どの口が言うねん。
ぐっちゃぐちゃになってきつつあるゆえ、一切合切Rさんに事情を説明しました。
「今の部署でそのまま居られるのはありがたいですけど、もう、気持ち切れちゃってますんで。」
そりゃそうだ。
とりあえず、面談希望の部署の方と会ってもらうこととなりました。
どうなることやら。
「人」の問題。
お互いに感情も伴うし、”立場”なぞという厄介なモノもあり。
アチコチ収めるのは難しいものです。
なんだか、飛脚よろしく(笑)走り回った数日でした。ふーっ。