こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
昨今の職場における仕事の仕方やコミュニケーションを語るときに、つい、世代間ギャップ、特に「Z世代」への物言いをしてしまいそうになります。
とある講演会に参加して、それも、ある意味”アンコンシャス・バイアス”なのだと気付きました。
解説します。
「Z世代だから」と慣用句のように言ってしまいがち
この講演会。
事前に参加者の課題を募って、その上で色々とディスカッションをする、というものでした。
やはり最近の悩みといえば、今の20代~くらいの人たちとのコミュニケーションや成長支援について。
いわゆる「Z世代」という年齢層ですが、何か困難なことがあるとつい「Z世代だから」と慣用句のように言ってしまいがち。
巷間、この世代について色々な論評がなされていたりします。
例えば
Z世代はワーク・ライフ・バランスを重視する傾向があります。そのため意味がないと感じる残業や休日出勤を好みません。「自分らしさ」を大切にしているため、プライベートの時間が削られる会社では自分らしく働けないと考え、離職につながることもあります。
多様性を尊重し、オープンで平等なコミュニケーションを好みます。異なる価値観や背景を持つ人々との対話を大切にし、共感や理解を重視する傾向があります。
などといった点です。
「今時の若いモンは」的な物言い、必要?
「では、こうした『今時の若いモンは』的な物言い、果たして必要なのでしょうか?」
講師の問いかけに対して、ハタと気付きました。
自分たちの世代だって、もちろん、ワーク・ライフ・バランスも大切だと考えているし、多様性やオープンなコミュニケーションだって然り。
別に「今時の若いモン」に限ったことではないのです。
ただ、世代によっての仕事への情熱の持ち方や優先順位の考え方が少しばかり異なる、ということは、もちろんあるかもしれません。
大切なのは、さまざまな世代が力を合わせて同じ組織で同じ目標を分かち合うこと。
そのためには、特に上の世代が下の世代への理解を深めようとする努力も怠ってはならないのです。
かつては自分達も「新人類」と呼ばれていた
今は「Z世代」がキーフレーズのようになっていますが、遥か以前だと「新人類」ってのもあって、実は私もこのグループに入ります。
結局。
それぞれの時代背景によって、新たな価値観は常に生み出されていくのですから、「今時の若いモン」みたいに排他的な思考を持たないこと、無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)を持たないことが大事。
もちろん、ジェネレーションごとの特徴というのはそれぞれあるでしょうし、それぞれの個性を尊重しつつ、繰り返しになりますが同じ目標に向かって力を合わせていくこと。
こうした点の取りまとめをしていくのも、管理職の重要な役割の一つだとも心しています。