こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
元部下さんからメールがきました。
「お世話になった皆さまへ」というタイトルの、退職挨拶。
こうしたメール、何回受け取っても切ないものです。
特に現在は部署が離れてしまった元部下さんからの久しぶりのお便りである場合も多く、さらに寂しさが募ってしまう。
解説します。
社内公募で来てくれた部下さん、最初は苦労で始まった
この部下さん、仮にHさんと呼びます。
Hさんは他部署から「社内公募」つまり、ある一定条件のもと社員自らが異動へのチャレンジができる、その機会で当時私が統括していた部署にきてくれたのです。
前の上司がたまたま私が親しくしていた管理職仲間の一人でもあって、「いくみさん、 Hさんとても優秀だからね。頼むよ!」と太鼓判を押してくれて、彼と仕事をするのがとても楽しみでした。
なのですが。
我が部署では、初めて経験する職種だったこともあり、なかなかプロジェクトに就任してもらうチャンスに恵まれず。
やっと決まったプロジェクトでは、以前の彼の業務で担当していたクライアントさんとたまたま同じクライアントさんと関わることとなって、その時のちょっとした「不幸な出来事」が尾を引いてしまった…という、苦労なスタートになってしまったのです。
その後の成長と周囲からの信頼、自分の異動
それでも、持ち前の粘り強さや誠実さで懸命に業務に取り組んでもらって、メキメキと頭角を表し。
3年後くらいには、クライアントさんからの信頼はもちろんのこと、後輩たちからも大いに慕われる存在になってくれて、とても嬉しい。
太鼓判を押してくれた管理職仲間にも「 Hさん、ほんと頑張ってくれてるよ!」と報告して喜び合ったものです。
それから3年ほどして、残念ながら私が異動することになってしまい、それでも、廊下で時々すれ違う度に満面の笑みで挨拶をしてくれます。
その度に、 Hさんが苦労しながらも色々と成長を遂げてくれたことに感謝の思いでいっぱいになりました。
異なる業界へのチャレンジ、詳細を聞く術もない
そしてさらに時は過ぎ。今日のこの退職挨拶。
同業他社に転職していく人が比較的多い我が社なのですが、 Hさんのメールには
「今後は異なる業界に身を置き、新たな道を進む予定です。これまでに培った経験を糧として、さらに精進して参ります」
と書かれてあって
今まで本当にお疲れ様でした。どんなことチャレンジするのかな?これからも応援しています…返信したい気持ち山々でしたが、でも、返しませんでした。
なぜならば、こうした退職挨拶メールって、もう業務の本当に最後の時に送る人が多くて、その後、パソコンシャットダウンしちゃうことも多くて、以前は何度か返事を試みたこともあるのですが、残念ながらその後途絶えてしまうことが常だったからです。
詳細を聞く術もなく、心の中でHさんに精一杯のエールを送りました。
最後にひとこと
それでも、まだまだ切ない思いが残っている。
部下さんとのお別れ。
本当に何度経験しても辛いものです。