こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
巷でよく聞ことのひとつに「会社員だから◯◯できない」「会社員は気の毒だ」といったフレーズがあります。
拙著『女性管理職が悩んだ時に読む本』にも一部書いているのですが、私はこのような論調はキライです。
物事をAかBかの二択とか、ゼロイチで語るべきではない。解説します。
「会社員」は不自由なのか?
会社員って、なにかと"不自由な人たち"と捉えられがちで
例えば
・決められた時間、曜日に勤務しなければならない
・上司部下などの人間関係にしばられる
・通勤は常に満員電車
などが取り沙汰されます。
表面上の現象だけに注目するのならば、確かにどれもあてはまる部分があるかもしれません。
でもね。
・決められた時間→逆にそれ以外はプライベートのために思いっきり使える
・上司がいることで、何かしらの盾となっている
・満員電車→読書や発信の下書きに充てると、なぜか?猛然と集中できる(余談ですが、このメルマガも多くは朝の通勤電車で書いて、予約投稿をしています)
…など、全く別の捉え方もできるのです。
「会社員は好きなことができない」は真理?
一方で「会社員は好きなことができない」「社畜」といった表現もありますが、それって真理なのでしょうか?
少なくとも企業人として様々な人や業務にかかわるって、私にとっては好きな仕事だから、40年近く続けていますし、会社に飼われている?と思ったことは一度もありません。
ですから。
外野が勝手に評論することでもないし、人それぞれに好きの基準も異なります。
私が違和感を覚えるのは、十把一絡的に面白おかしく「会社員」を蔑もうとするのは真理ではない。ということです。
枕詞をつけるのは止めよう
もちろん、会社員という働き方がしっくりこない、という人もいるでしょう。
じゃあ、独立したり起業したりするのがイコール成功だったり、超ハッピーだったりするのか?これまた一律で語るべきでもないし、どんな働き方だったとしてもそれぞれに苦労だってあります。
大事なのは
会社員だから◯◯できない
会社員は◇◇が苦手である
と、何事も「会社員」を枕詞につけることは止めましょう、枕詞だけじゃなく、その思考自体を止めましょう、ということ。
会社員だから、という属性の問題じゃなくて、その人自身の考え方や個性に由来する場合だって多いですから。
そして周りからの言われ方だけでなく、自分自身も言い訳してしまうことがあったら、まずそこから解放される、これも大切です。
最後にひとこと
この記事のきっかけになったのが、とあるネット上の投稿を見たことからです。
その投稿には「会社員は決断するのが遅い」的なことが書かれてあって、詳細はもう少し様々な背景があるものの、このフレーズにとてつもなく反論を覚えたからです。
百歩譲って、ある場面においては組織人として慣れている会社員が初動が遅いこともあるでしょう。
ただそれをあたかも優劣で語るような言葉遣いは、ぜひとも避けていただきたい。
会社員だろうが起業家だろうが、それぞれ尊いのです。