企業の管理職を19年やってきて、最も大切なひとつだと私が考えているのが、部下さんの話に傾聴することです。
とはいえ。
なんとなく「傾聴=相手の話にじっくりと耳を傾けて共感すること」と考えていましたが、それでいいのだろうか?
自信が持てないことも多くて…
そんな私の悩みを解決してくれる1冊に出会いました。
企業研修講師・公認心理士 小倉 広さんの『すごい傾聴』
ご紹介します。
無条件の受容
本書でもっとも刺さったフレーズが
"無条件の受容"
それってどんなこと?
まず冒頭に漫画で、そして、その次に各節ごとに
「スベる傾聴」「すごい傾聴」対比が描かれていて、とてもわかりやすい!
そして、受容は同意・同感、賛成、ほめるとは異なる。
中立的に「あなたはそう感じられているんですね」と受け止めること。
コレ、はっきり言って私できていないです。
傾聴して頷いて…とやっているつもりでも、どうしても自分の考えや意見を挟んでしまっていました。
「スベる」ではなく「すごい」傾聴に大切なこと
さらに、
”言葉を聴くのではなく追体験
相手を理解するのではなく、相手になり切ってみる”
”できごとと思考だけを聴くからスベる
感情に焦点を当て続ける”
など、「スベるではなくすごい」のために何が大切なのか?
会話の「壁打ち相手」に徹する、そのための39のスキルなど
様々な切り口からのお役立ちメソッドが満載。
終章で解説されている「すごい傾聴」の源流とは、先人のどんな学説から来ているのか?も教えてもらえて、さらに腹落ちができます。
すごいのつもりがスベッていた上司の今後
部下さんにとって私の傾聴はかなりスベっていたかもしれない。申し訳ないなぁ。
では、これからどうしていけばいいのか。
部下さんと対話をするときに「その言葉掛けでOKだろうか?」確認しながらや必要ならば軌道修正をしながら、さらに彼ら彼女らのそばにこれからも寄り添うために。
この本での気付きを元に、日々のコミュニケーションに努めていこうと心しています。
私と同じような悩みを持つ人へ。デスクの上に置いて常に見返したい、ぜひオススメの1冊です。