こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
仕事をしていて最も辛いことのひとつ。
それは、部下さんたちが退職していってしまうことです。残念ながら、何度となくこのシーンを経験しました。
職業選択の自由とは言うけれど。
上司としてもっとできたことはなかったのだろうか?悩みは尽きません。
そんな悶々とした想いに助け舟を出してくれるのが
人材マネジメントのご専門家・岡本文宏さんの『仕事のできる人を「辞めさせない」15分マネジメント術』
ご紹介します。
長々の1回、ではなく「15分」の多数回
まず、タイトルの"15分"が刺さります。
部下さんのケアをより多くしたいと願うものの、つい時間に追われて、それを言い訳に疎かになっていること。
自戒を込めて振り返ってみると、これまでにもきっと多々あったことでしょう。
15分でいいんだ!
そして、長々の1回ではなく、こまめな15分×多数回、が大切なのですよね。
まずは、取り組みに対してのハードルを下げることができました。
「15分マネジメント術」3つのポイント
具体的なポイントとしては、以下の3つ。
- 15分ミーティング
- そもそもの採用戦略
- 育成法
さらに詳しくお伝えします。
15分ミーティング
部下さんと1対1や個別ミーティングでの対話。傾聴や寄り添いになるべく徹し、繰り返し実施する。特に「できない部下さん」ではなく「できる部下さん」へのケアに心がけること。
そのために工夫すると良い点:例えば、聴く力を高めるための、動画撮影してのチェックや、使える質問フレーズ、NG行動なども、より分かりやすく示されています。
そもそもの採用戦略
ミーティング活用で人の定着を図ること、そのためにはまず、入り口である「採用戦略」が重要。
昨今の状況に合わせての、様々な採用のやり方が詳しく紹介されていて、特に「リクルーティングはマーケティングの手法をモデルにするとうまくいく」という解説に納得しきり。
自社のファンになってくれてこその「人財」でもあるのですよね。
育成法
せっかく迎え入れた人財なのに、その後の育成法が誤ってしまっては元も子もありません。
例え単純作業であっても、表面上の「仕事のやり方だけ」を教えるのではなく、その業務の意義や全体の中での位置付けをしっかり伝える、ゴールと全体図を見せる、細分化して教える、そして、信頼して任せる。
「任せ方」の具体的なコツも解説してくれています。
終章では部下さんのタイプ別接し方にも触れられていて、お役立ちポイントが満載。
とくに、これからますます職場の主流になるであろう"Z世代"は「他人に認められたい」という想いがより強いと聞きます。
自分たちの頃は…などと主張するのではなく、相手の考え方に寄り添う。だからこそ、この「15分マネジメント術」を大いに活用したいと実感しました。
最後にひとこと
私と同じように、部下さんの退職につねに悩んでいる人へ、はたまた、逆の立場として、仕事を続けようか悩んでいる人にも。
ぜひ手に取っていただきたいオススメの書です。